★青木:選手には必ず引退が来るんだよね。引退した先輩は家業を継いだり、レーサーとは全く違う世界にいった人が多かった。
小さい頃しかレースしか知らないし、この経験を活かせないのも・・・という思いがあった。
まだロードでやって行ける年齢だったし、”うちで走らないか”って言ってくれたところもあったけど、10年後、20年後の自分がその時は想像できなかった。
10年後、20年後、レースが活かせるはオートレースしかないと思って決めたんだ。
ま:大きな決断ですよね。
★青木:でしょ~う!悩んだよ~。決めてからも本当にこれでよかったのかなって思ったりもしてたしね。
杏:誰かに相談しなかったんですか?
★青木:嫁には話したけど、誰にも相談はしなかった。まだやれるって言われるのがわかってたし、誰かに相談したら自分で決めたことにならないと思ったからね。
ま・杏:おお~!
★青木:その時26歳だったんだけど、特例で受けられる年齢が28歳までだったから受けてみようと思った。
そうそう!そしたら、願書出して3日後位に新聞で取り上げられてね!(笑)。
受かってから、今までお世話になったところに報告しようと思ってたから、その日は電話が1日鳴りっぱなしだったよ(笑)。
もし合格できても筆記試験で恥ずかしい点数を取らないように、中3のドリルみたいなもの買って嫁と一緒に勉強したよ(笑)。
ま・杏:アハハハハ!
★青木:オート界には俺が初めて特例で入ったから、俺がちゃんとしないとって思ってた。ロードの印象を悪くしちゃいけないって。
でないと、次(特例で)取ってくれなくなるって。だからイイ子ぶりっ子してたかな(笑)。
ま・杏:ええ!!(笑)。でも青木さん良い人です!