◆小林:フォームの確認にもなりますし、スピードが無い分、人を抜くときにどこにつけたら抜けるとか、2車前にいたときにどうやったら割っていけるか、とかそういうところを丁寧に確認できたりして練習になります。
レース開催中はあまり時間が無いので、練習もエンジンを良くするための練習だったり、タイヤづくりとかが重点になって、自分の技術を磨くための練習という時間がなかなか作れなくて。なので、赤城での練習はレースの技術に特化した練習ができる感じですね。
ま:赤城に行き始めたのはいつ頃からですか?
◆小林:3年くらい前ですかね?
ま:ん?ということは初優勝の前後くらい?
◆小林:そうですね、初優勝する半年くらい前から行きだして、そこから徐々に成績も上がってきた感じがあると思います。人より練習しているという自信にもなっていたと思います。
ま:G1優勝の節はどんな気持ちで挑んでいたんですか?
◆小林:毎開催(優勝)取りに行くぞ!という思いで挑んではいますが、”よっしゃ取ったるぞ!”みたいな気持ちではなくいつも通りで、優勝戦前夜も全然、普段通りでしたね。
最近ずっとそうなんですけど、漏れ戦でも優勝戦でも記念でも、気持ちはそんなに変わらなくて、常に自分の中で全力でやっているので、この時もG1優勝戦だからと高ぶらず、いつも通り漏れ戦と一緒という感じでした。
ま:とはいえG1初優出で、ロッカーの雰囲気や場内の雰囲気も普通開催とはちょっと違う雰囲気があって、どこか意識しそうな感じがありそうですが?
◆小林:そうですね、雰囲気は違いますね。ただ、意識しても取れないということを、負けまくっていたときに学んだので(笑)。
初優勝の時もだったんですけど、その時は5枠で位置的にはすごく厳しかったんですよ。小原さん(小原望選手)が好調でハンデも自分の前からだったし、上がりタイムも全然追いついてないし、永井さん(永井大介選手)もいるし、結構厳しい感じだったんです。なので変に力が入らずレースができたのが良かったと思って、この時(G1優勝戦)も、もちろん取る気持ちはあるんですけど、取ろう取ろう!という感じではなくて、変に考えず挑みました。
ま:レースはトップスタートからの逃げ切りになりましたが。