ま:長田選手にインタビューをさせていただいた際、藤岡選手にはとても厳しく育ててもらった、とのお話があったのですが。
◇藤岡一樹(以下藤岡):ホントめっちゃ厳しかったと思います。
実地訓練が山陽、飯塚一緒だったんで、高宗(良次選手)やマッチ(町田龍駿選手)もいて、高宗はガッツを感じるし、マッチは天性的なものがあったけど、そんな中、長田はやるきあるんか?!って思うくらいどうしようもなくて・・・。
自分も初めての弟分だったし、岡本さんからも”任せる”って言われていたので、そういう責任みたいなものもあったし、速い選手にしないと!って思って厳しく指導しました。
毎日レースはあっても、練習して、整備して・・・、1つ1つのレースがその集大成なんです。
練習も大してできてなくて、レースもダメでなんのために指導しとるんか、ってなる時もありました。
厳し過ぎかな、って思う事もあったけど、これに耐えれたらG1取れるくらいにはなるかな、と思って厳しく指導していたんですが、思ったより(G1制覇)早かったですね(笑)。
でも本当に、よう耐えたと思う。
それに、こんな時代だし厳しくすることが正解かどこか半信半疑だったところもあったけど、厳しい指導も間違えじゃなかったって思えました。
ま:藤岡選手もいろいろと考えられての指導だったんですね。でもその思いは、長田選手もしっかり受け止めていたと思います。
◇藤岡:そうだといいね。ホントめっちゃ厳しかったんで(笑)。
そう、今回(G1)はメンバー的にも枠的にも同期のマー君か長田にチャンスはあるかな、と思ったんです。どっちも状態良かったし、どっちが優勝してもおかしくないな、って。
でも長田の方が勝ちへの気持ちが強かったのかなって思います。気持ちの強さが無いとあのマクリ差しはできなかったと思う。
チャンスをしっかり取れたことは運もあるし良かったと思う。
ま:確かに、長田選手にお話聞いた時、優勝を狙うという気持ちの強さは感じました。
そうそう、1級になった頃くらいから少し藤岡選手と整備の話しやプライベートな話ができるようになった、と話していたんですが、少し認める部分とかが出てきたんですか?