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【第1回】スタートの奥義(佐藤貴也・岩見貴史・有吉辰也)





【現役最速男のスタート論~佐藤貴也】

「現在、最もスタートが速い選手は誰ですか?」と多くのレーサーたちに聞き回った。
「タカヤですね」
「タカヤは別格でしょ」
「タカヤさんはやばいです」
最もその名が挙がったのは佐藤貴也だった。

佐藤は笑顔で話し始めた。
「僕の名前が挙がった?それはうれしいですねえ。でもまあ、そうでしょうね(笑い)。
自分はスタートは体のサイズが重要だと思っています。
特に背は低い方が絶対に有利です。
ほら、鈴木宏和もそうですよね。

そう思うと、背が高いのに切れる永井さん荒尾さんが一番速いんじゃないですかね。
あと、自分はとにかく練習をします。
毎日、何度でも行きます。

デビューした頃はそんなに速くはなかったですよ。
どうやったらスタートを自分のものにできるか。
それを考えながら練習を続けて身につけることができました。

たまにアドバイスを求められることがありますが、自分は人の意見を参考にしてもそこまで成果はでないんじゃないかなと思います。
さっきも言いましたが、自分と他の選手では体の大きさも違いますし、クラッチとかの離し方とかも感覚的なものであって、自分みたいに話すことがうまくないやつが教えると、
ますます訳がわからなくなっちゃいますからね(苦笑い)。

とにかく自分で感覚をつかみながら練習するのが一番なんじゃないですか。
あと新型クラッチの方が絶対に速いです。
0メートルのオープンはインに行けば行くほどいいですね。
自分が自分で納得できるスタートが切れたら、外の選手に先に行かれることはないと思っていますからね!」

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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