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■インタビュー


「若い時はずっと山陽でトップでいることができたけど、自分が40代になった時には岡部や岡松が徐々に追いついてきていた。
当時は40歳ちょっとくらいで世代交代になっていたから、そろそろ厳しいのかなって思ったりもしていた。

その頃あった身体測定で、自分はもうちょい体力あると思っていたんだけど、思ったより無くてね。
でも走るからにはもうちょい頑張らないかんと思って、体重を12キロ落として、30代の体力に戻したんよ。」

そんな努力の甲斐もあり、60代になっても最重ハンで戦い続けました。


「一番印象に残っているレースは、やっぱり飯塚のオールスターかな。ずっとSGが取れんで、その時やっと取れて肩の荷が下りた感じだった。」

実力はあるものの、なかなかSG制覇出来ず『無冠の帝王』と呼ばれましたが、1991年の飯塚オールスターでついにSG制覇となりました。

「SGの中でも、オールスターを取れたと言うことは特に嬉しいね。オールスターはどんなに実力があっても、ファンの投票が無いと出れない。
このSG制覇後から引退する昨年まで、1度も欠かさず出場させてくれたファンのみなさんには本当に感謝しています。」

師匠からも”ファンは小遣いを賭けているんじゃない。生活費をかけている人もいるんだ。だからその人たちに1品でもおかずを増やせるように、ゴールするまで一生懸命走れ!”と言われてきたそうで、このインタビュー中もファンに対する思いが多く聞かれました。

「ファンは本当にありがたい。もちろんこれまでに罵声を浴びたこともあるし、隠れるようにしながらレース場を出ることもあった。
でも、それだけ自分らに投資してくれているということだからね、その分頑張らんと!って気合いも入った。」

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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