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★新年度に向け…オートレースにおけるハンデを考える

お疲れ様です。今回の時事ネタは、いつもと違い難しいお題ですね。

そう、オートレースはレースを面白くするためにハンデを課します。
沢さんがおっしゃる通り、ハンデ戦はオートレースの魅力であり、レース展開も最後までわからない、ハラハラドキドキする見応えあるレースとなります。

予想する際も、いろんな展開を考えるため、少し複雑化されるところに面白さを感じ、実際にレースの方でも配当が高額になる傾向があります。
これがオートの醍醐味と魅力の一つだと言えるでしょう。

基本、普通開催の場合は、開催中のハンデの重化は行わないようになりましたが、記念レースの場合は、重化される場合があります。

そんな中、2月末に行われた浜松G2ウィナーズCに続き、先日行われた川口G1開設記念の優勝戦も、ハンデ前の佐藤摩選手おわりのハンデは据え置きとなりました。

これは力の差がある程度ありましたので、ハンデは据え置きと判断されたのでしょう。
もし準決勝の結果が、ハンデ前の選手が最重ハンデの選手よりも早いタイムで1着を獲った場合などに、ハンデが据え置きでは、本来強い選手があまりにも勝ち難い状況になってしまうのも不平等なので、そのような時は、ハンデ重化も致し方ないのかと私個人的には思います。

ハンデ前の選手でも心技体と機力が良ければ、Gレースを勝てる可能性がないと選手のモチベーションが落ちてしまうでしょうし、車券の対象から外れる選手が出てしまったらレース的につまらなくなるので、Gレースの優勝戦は無条件にハンデが重化されるというのは、それは面白さに欠ける事になると思います。

ただ、先ほども述べたように、ハンデ前の選手が最重ハンデの選手よりも早いタイムで1着を獲った場合など、本来強い選手が不利になってしまいますので、その辺の境界線は非常に難しいですよね。
この辺は番組屋さんも毎度悩ましい決断を迫られている事と思います。

過去にはSGの優勝戦もハンデ戦で行われていました。
伊勢崎の伊藤正選手がSGを制覇した時(1988年・全日本選抜)なども0ハンからの抑え込みでした。
今ではSGの優勝戦でハンデ戦となる事はほぼありません。
最後にハンデ戦になったのは2級車時代の青山周選手が優出した時ぐらいでしょうか。

これはあくまで私個人的な思い込みですが、以前のオートレースはイン戦で、ハンデ前の選手は抑えのレースをするためそれほどペースは上がらず、重ハンの選手がインをコジ開けてくるレースが多かったです。
そこからセアの性能が引き出され、レーススタイルが外角も使うスピード戦に変わった事で、ハンデ前の選手でもタイムが出るようになりました。

さらに、危険な攻防をしづらくするため、2004年から安全性を考慮されてタイヤが変更されました。
その頃から、最重ハンデの選手が追い込み辛くなり、ハンデの圧縮化が進んだような気がします。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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