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スプリングフォーク


さらに、ダンパーと言うものを付けて細かい調整をする選手もいます。

通常のバイクはステアリングダンパーといって、ハンドルに付けてハンドルの振れを無くさせるようにするもので、取り付け位置も用途も違い、オートレース独特と言えます。

ダンパーの中にはオイルが入っていて、締めたり(強く)緩めたり(弱く)して調整するそうで、これによりしなやかな動きになるそうです。

オイルフォークにはバネとオイルが入っていますが、スプリングフォークはバネだけになるので、ダンパーを付けることによりオイルフォークのような役割をしてもらうイメージです。

また、両方付ける人、片方だけの付ける人がいますが、片方だけ付ける人はドドド持ちが多いとか。
また、天気によってダンパーを付けたり、選手によって様々です。

時々選手のコメントに「片ダン」「両ダン」と出て来ますが、これは片方だけダンパーを付けていることを「片ダン」、両方付けていることを「両ダン」ということになります。
両方付けていない場合は「ノーダン」

ダンパー自体もいくつか種類があるようですが、主にオーリンズNHKというメーカーの物を使用しているようです。
写真左からオーリンズNHK

”オーリンズ”(約40,000円)は16段階の調整ができ、”NHK”(約10,000円)は6段階の調整となるので、細かい調整をしたい選手は、オーリンズが良いようです。

こちらも選手によって合う合わないがあるようで、先日の選手権でも前田淳選手がオーリンズからNHKに換えてドドドが無くなった、との話が聞かれました。

スプリングフォークの特徴としては、重量的にはオイルフォークより重いです。
また、オイルフォークのようなしなやかさが無いので、タイヤの接地感が薄くなりますが、走路からのダイレクト感を感じる分ハンドリング性能が良くなります。

現在、スプリングフォークを使用している選手がかなりの割合で多いようです。

オイルフォークについては、また次回説明します。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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