今日(6月3日)、これから行われる船橋場での追悼式を前に、いまだに現実として自覚できない片平巧選手の事。
自分にとっては「同い年の英雄」でした。
まだ一ファンとしてスタンドにいた頃から、彼だけはオート選手の中でも別格の存在であり、輝いていました。全盛期が過ぎてからも「片平信者」の一人として、常に車券の対象として追っていました。
ロッカー取材に入り出して数年目、片平選手に「僕は今でも片平さんと話す時だけは緊張するんですよ」と、過去のファン歴を明かすと、「そうなんだー」と、あの人懐っこい笑顔を見せてくれ、以後は向こうから話しかけていただいたり、取材の際にも目が合った瞬間にこちらの求めるコメントを出してくれたりと、可愛がっていただいた記憶がたくさんあり、心より感謝したいと思います。
一時代を築いたトップスターが、今後更に円熟のレースを見せてくれることに、同い年の男として興味と期待を抱いていただけに、本当に残念でなりません。
不世出のレーサーの早すぎる死に、献杯。
沢朋之