■ジェット社
今年も早いもので年末になりました。これが今年最後のオートーークとなります。
特に今年はいろんな出来事がありました。いっぱい語りたいことがあります。
この後、スーパースターでとんでもないドラマが待っているかもしれませんが、現時点での「2025年オートレース界3大ニュース」をあげさせていただきます。
なんだかんだ今年活躍した上位の選手達の話になってしまいますが、私は以下の3つにさせていただきました。
1位:2強時代から4強時代の幕開け
2位:鈴木圭一郎選手がグランドスラムを達成
3位:黒川京介選手が年間最多勝利数を更新(現在更新中)
みなさんもご存じの通り、オートレース界はこの約7年間、S1とS2は青山周平選手と鈴木圭一郎選手が独占し、まさに「2強時代」と言われてきました。
そんな中、今年はこの勢力図が大きく変わりました。ついに黒川京介選手がS2にランクインし、3強時代と言えたのもつかの間、佐藤励選手がSG日本選手権を優勝し7月以降から現在まで好走成績を収めています。来年度上半期のランキングではナンバーワンでもおかしくない成績です。このように3強時代を通り越し、すでに4強時代が幕を開けた年だと思います。
次に、圭一郎選手がやっとSGオートレースグランプリを制覇。これで史上7人目のグランドスラマーとなり、しかも最年少での記録達成となりました。
2017年にSGオールスターを制し、その後のグランプリからグランドスラムに挑みました。しかし呪縛にかけられたようにグランプリだけは取れず、苦節9回目のチャレンジでやっと取りましたね。
ゴール後ピットに戻った時、すでにヘルメット越しに涙を流していたのはすごく感動的でした。
そして、12月18日に川口オートで黒川選手が年間最多勝利数を更新しました(12/24時点116回)。去年達成した圭一郎選手の114勝は、当分破られない記録だと思っておりました。しかし早速、今年更新されるとは度肝を抜けれましたね。
黒川選手は記録更新時の出走回数が167回と、他の選手よりも多めに走っていることもありますが、それでも大記録だと思います。
この他、記憶に新しい植村愛悠斗選手が最年少優勝記録(19歳25日)を達成。また、暗い話になってしまいますが、伊藤正司さんと池田政和さんの逝去など、オートレース界が悲しみ包まれたこともありました。本当に激動の1年だったと思います。
最後に、まだスーパースターフェスタが残っていますが、このタイミングでこの場をお借りして、ごあいさつさせていただきます。
本年もお世話になりました。大晦日はみなさんの懐を暖められるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。どうか良い年をお迎えられるように願っております。
■高橋希
・鈴木圭一郎選手が史上最速グランドスラム達成!
2017年にオールスターを制して、早々とグランドスラムに王手をかけてはいましたが、長年伊勢崎のオートレースグランプリが鬼門となっていました。
そんな状況の中で迎えた今年8月のグランプリは湿走路で優勝戦が行われ、逃げる黒川選手をとらえて悲願のグランドスラム達成となりました。
ゴールから戻ってきた鈴木圭選手の目には8年間の苦しかった想いとともに涙があふれていました。
精神的な面ではもろいところを見せる時もありますが、オート界の“スピード王子”は雨でも速いことを証明してくれました。
・新時代の幕開け!黒川選手&佐藤励選手が圧倒的なスピードで躍動!
長らく続いた“周平・圭一郎”の2強時代でしたが、近況は黒川選手と佐藤励選手の力強い走りに押され気味で、四天王時代へとオートの歴史が動き始めた年となりました。
黒川選手は鈴木圭選手が2024年に作った114勝を上回り、(12/24時点で)116勝を挙げる大活躍で川口の新エースに成長。
また、高橋貢選手が1998年に記録した年間最多優勝18回に迫る17回の優勝。年末のSS王座決定戦ではその記録に並ぶ18回目の優勝を目指すことになります。
佐藤励選手は4月の川口オールスターでSG初優勝を完全優勝で飾ると、11月の日本選手権でもオール連対で2度目のSG制覇を果たしました。近況はハンデ位置も黒川選手の外に置かれており、この川口の2強対決は今後も激しいものとなって行きそうです。
・2人のSGタイトルホルダーが急逝
記憶に新しい2人のスター選手が急逝のニュース。11月には伊藤正司選手、12月には池田政和選手が逝去され、驚いたファンも多かったと思います。
あまり体調が良くないことを噂には聞いていましたが、その時が来てしまうと本当に悲しく寂しいですね。伊藤正司選手とは実子・正真選手の計らいもあり最後のお別れをすることができましたが、私にとって大スターだっただけに残念でなりません。
また、SG8Vの実績を誇る池田政選手も数々の名勝負を私たちに見せてくれました。一年前のレジェンドカップでは年間ベストバウトに選ばれる走りで優勝をしていただけに、この早すぎる訃報には愕然としてしまいました。
また、IT対決と称された高橋貢選手との戦いは一時代を築き、訃報後にはその高橋貢選手が浜松で完全優勝を決めたことは、何か運命めいたものを感じずにはいられませんでした。
伊藤正司選手、池田政和選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
■青山博亮
自分の方では
・池田政和選手、伊藤正司選手の永眠
・青山周平選手 史上最速1000勝・SGダブルグランドスラム・G1最多優勝記録更新
・黒川京介選手、年間最多勝利記録更新、年間最多優勝記録争い。川口6周回レコードを約23年ぶりに更新
こちらを挙げさせていただきます。
11月8日には伊勢崎20期の伊藤正司選手が病気療養中のところ逝去。12月9日には川口23期の池田政和選手が同じく病気療養中のところ逝去と、非常に残念なニュースが続きました。
伊藤正司選手は肩を揺らしながら先頭でチェッカーを受けるパフォーマンスはファンの皆さまにもおなじみで、1998年に川口で行われた全日本選抜でSG初戴冠。
正司選手の訃報を受けた直後の開催で、息子の正真選手が大激戦を制して優勝したレース(12月20日川口ナイト)は、ファンの記憶にも新しく、まさに正司選手の魂を受け継いだ走りも見られました。
池田政和選手も、追い込みが主体の一線級レーサーとして長きにわたり活躍。これまで繰り広げた名勝負は語り尽くせませんが、直近では昨年12月に行われた伊勢崎G2レジェンドカップはみなさんの記憶にも新しいと思います。
スタートで後手を踏む展開を強いられながらも道中は一流選手を次々と抜き上げる、これぞオートレースという走りを披露。
優勝インタビューでは「自分の中でも今までのベストレース」との話も聞かれ、昨年のベストマッチオブザイヤーにも輝きました。表彰式の最後には「あとは若い子を倒すだけなので、そしたら復活と言ってください」と力強い意気込みも聞かれましたが、今年1月からは再びの欠場。皇帝復活を誰もが信じていましたが、大変残念な結果となってしまいました。
伊藤正司選手・池田政和選手、あらためてご冥福をお祈りいたします。
2つ目からは主に記録面でのニュースとなりますが、2025年もさまざまな偉業を成し遂げた青山周平選手。年明けの伊勢崎G1シルクカップでは史上初の同一G1・5連覇を達成しG1・29V。高橋貢選手・飯塚将光元選手が持つG1最多V記録記録を更新し単独首位の座に。その後も優勝を積み重ね、(2025年12月24日時点)G1・31Vと自らの記録を更新し続けています。
2月の全日本選抜(浜松)では自身18度目のSG制覇。5度目となるSG完全優勝で史上4人目のSGダブルグランドスラムを達成。
10月の地元ナイター開催では、史上34人目の通算1000勝をデビュー最速(14年83日)で達成。飯塚将光元選手の記録(18年223日)を大幅に塗り替えました。SSでは史上初の大会6Vとなるか注目です。
そして、今年は快進撃が止まらない黒川京介選手の話題も。2025年は正月開催(川口)から完全Vを飾り、優勝戦では上がりタイム3.304と川口6周回レコードを約23年ぶりに更新。
先日の川口ナイトレースでは(2024年に鈴木圭選手が記録した)年間最多勝利記録を更新して現在116勝。優勝回数はここまで17回をマークしており、SSを優勝となれば1999年に高橋貢選手が記録した年間18Vに並ぶことになります。
今年はSG・2Vを果たした佐藤励選手など若手選手の躍動が目立ちましたが、来年1月には各地で話題の新鋭・37期生が1級車に乗り替わりとなります。2026年も新興勢力の台頭が見られるでしょうか。