■ジェット社
今回のSG日本選手権が、年末のスーパースター王座決定戦トライアル(※以下「SS」)出場をかけた最後の戦いとなります。そこで私の方からは、各選手のSS出場への状況と、私なりの見解を述べたいと思います。
まずはじめに、SS出場条件(16名)のおさらいを。
【1】今年のSG優勝者
【2】各場競走成績第1位者(今年1月~10月末の成績、11月以降に発表)
【3】今年のSG及びプレミアムCの優勝戦のポイント獲得上位者
※以下「SGプレCポイント獲得者」
ようするに【1】今年のSG優勝者と【2】各場競走成績第1位者は出場決定となります。そして、上記の選手を除いた残りの枠が【3】SGとプレミアムCポイント獲得者となるわけです。
現在の状況は↓
【1】今年のSG優勝者(最大で4名)
・SG全日本選抜 :青山周平
・SGオールスター :佐藤励
・SGオートレースGP:鈴木圭一郎
・SG日本選手権 :---
【2】各場競走成績第1位者(5名)
※11月以降に決定
【3】SG・プレミアムCポイント獲得者
1位 :黒川京介 :39点
2位 :金子大輔 :21点
3位 :佐藤摩弥 :17点
4位 :鈴木宏和 :14点
5位 :荒尾聡 :11点
6位 :中村雅人 :10点
7位 :佐藤貴也 :6点
8位 :伊藤信夫 :6点
9位 :有吉辰也 :4点
10位:高橋貢 :4点
11位:篠原睦 :4点
12位:松尾啓史 :4点
13位:長田稚也 :3点
14位:早川清太郎:2点
15位:平田雅崇 :1点
毎年のことですが、【1】今年のSG優勝者、【2】各場競走成績第1位者、【3】SG・プレミアムCポイント獲得者から、重複する選手が出ます。
そこで私なりの見解ですが↓
【1】今年のSG優勝者
青山周平
鈴木圭一郎
佐藤励
【2】各場競走成績第1位者(ジェット予想)
川口 1位:黒川京介
伊勢崎1位:青山周平
浜松 1位:鈴木圭一郎
飯塚 1位:有吉辰也(もしくは篠原睦)
山陽 1位:丹村飛竜(もしくは松尾啓史)
今の状況ではユニーク数(重複しても1名でカウント)は6名です。これからSG日本選手権で新たな優勝者が出たり、意外な競走成績第1位者が出る可能性もあるので、もしかしたら1名ぐらい増えるかもしれません。
よって【1】【2】の枠は6~7名だと思います。
次に、残る【3】の枠ですが、現在ポイント獲得1位の黒川選手は【2】各場競走成績第1位枠で乗れる可能性が高いです。
なので【3】は、黒川選手を除く2位からの9~10名だと思います。
このことから【3】の10位~11位あたりがボーダーの目安になると思われます。
現在10位前後の得点獲得者を切り取って見ますと↓
7位 :佐藤貴也 :6点
8位 :伊藤信夫 :6点
9位 :有吉辰也 :4点
10位:高橋貢 :4点
11位:篠原睦 :4点
12位:松尾啓史 :4点
13位:長田稚也 :3点
このように、10位~11位付近は4点の選手が4名もいます。
ここで有吉選手か篠原選手のどちらかは【2】の枠で外れ、実質は3名での争いになると思いますが、それでも大接戦です。
4点だと結果と優先順位で乗れるかもしれませんが、無難に5点は欲しいところだと思います。
6点の佐藤貴也選手と伊藤信夫選手は、安全圏内にいると考えられますが、何が起こるかわからないのがオートレースです。もし新たに6点以上取る選手が複数現れたら、ボーダーが上がる場合もあります。
ちなみに、【3】のボーダーは、例年10位あたりになることが多く、また得点のボーダーも5点が多いです。参考までに近5年のSS出場の得点ボーダーは以下の通りです。
2021年:5点
2022年:1点(この年は全日本選抜が無く3月プレCは中止で低点)
2022年:5点
2023年:5点
2024年:5点(5点の木村武之選手が欠場し3点の森本優佑選手が出場)
今年は4点でも結果次第で乗れそうな気がしますが、こう見ると今年もなんだかんだボーダーは5点になるような気もしますね。
いよいよ年末のSS出場をかけて大詰めに入りました。SG日本選手権は無差別の0Mオープン戦で、まばたき禁止の最高峰レースです。
得点がない選手でも優勝戦に乗って6着に入れば5点入りますので、いろんな選手にまだチャンスが残っています。
私はオート関係者ですが、1オートファンとして、とくとレースを堪能したいと思います。
■吉田修叶
自分からは山陽G2若獅子杯の振り返りを。
全国ナンバーワンの青山周平選手が欠場となるも、今年SGを制覇している鈴木圭一郎選手、佐藤励選手。今年は勝利数・優勝回数トップの黒川京介選手が参戦となり、5日間豪華メンバーでの戦いが行われました。
その中で、3強は順当に勝ち上がりを決め、0-10mハンデとなった優勝戦。
【G2若獅子杯 優勝戦】
①押田 幸夫 0 3.40
②山本 将之 10 3.33
③石本 圭耶 10 3.38
④新井 日和 10 3.36
⑤長田 稚也 10 3.33
⑥佐藤 励 10 3.32
⑦鈴木圭一郎 10 3.33
⑧黒川 京介 10 3.32
0線の押田幸をスタートで叩いた石本選手が速攻を決めて、黒川選手も好スタートから序盤で2番手に。好展開に持ち込んだ石本選手と黒川選手の一騎討ちとなるも、最後までピッタリ追走の黒川に対し攻める隙を与えなかった石本選手が1着ゴール。2着は黒川選手。終盤で山本将選手をとらえた佐藤励選手が3着に。
人気薄の石本選手が1着となり、3連単172,240円の高額配当での決着となりました。
鮮やかなトップスタートから8周回押し切った石本圭耶選手が嬉しいグレードレース初制覇。レース後の笑顔が印象的で、祝福に訪れた選手の多さを見ても分かるように、石本選手の人柄の良さを感じられる瞬間でした。
以前は気持ちが入り過ぎてしまい、レースでの失敗も多く見られていました。最近は記念開催などの大舞台を経験することで精神的にも大きく成長しており、ミスも減って成績も安定。
最大の武器であるスタートはキレキレの状態。プレミアムカップ準決勝戦で、7枠から2枠の青山周平選手をおさえてトップスタートを決めたことは、かなりの自信に繋がったのではないでしょうか。今回の0mオープンでも、スタートから見せ場を作ってくれそうです。