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SGオートレースグランプリ注目どころ


■ジェット社
今回はSGオートレースグランプリのオートーークということで、私なりにグランプリの展望を述べさせていただきます。
去年も似たようなことを述べさせて頂いきましたが、このSGオートレースグランプリは、SGの中でも波乱が多く、魔物が住んでいる開催だと思います。

まず、SG15冠を誇る鈴木圭一郎選手ですが、このグランプリだけは取れていないのです。
圭一郎選手は2014年からグランプリに出場し、4種のSGを制覇した2017年から、グランドスラムをかけて、このSGグランプリに挑んできました。しかし結果は、準優勝4回、3着3回と、惜しくもなかなか取れていないのが現状です。

ちなみにグランドスラマーの高橋貢選手も、全盛期の1997年からSGの乱獲が始まったにも関わらず、このグランプリだけはなかなか取れず、やっと制覇できたのが2012年のことでした。
このように、SGタイトルを多く保有し優勝候補筆頭となる選手でも、このグランプリはなかなか取れないというオカルト的な現状があります。

一方、このグランプリにめっぽう強いのが青山周平選手現在3連覇中、トータルで5度も制覇しています。
しかも青山選手は、2020年はスーパーハンデで参戦しています。そんな中、優勝戦で3着に入りましたから、同ハンだったら優勝していたと思われます。現代オートレースでSGでスーパーハンデで戦えること自体、他を凌駕していると言えます。

このようにここ数年は圭一郎選手のグランドスラムを、青山選手が阻止してきました。
がしかし、今年は2強割りを果たした黒川京介選手もいます。まさに熾烈な争いになることは間違いないです。

また、このグランプリは、悲願のSG初制覇になる場でもあります。私の記憶では、岡部聡選手、若井友和選手、山田真弘選手、田中茂選手、武藤博臣選手、木村武之選手、永井大介選手、金子大輔選手、そして最近では2021年に湿走路で篠原睦選手も初制覇を飾りました。

今回の見どころをまとめますと↓
・圭一郎選手が悲願のグランドスラムを達成するか?
・なんだかんだ青山周平選手が立ちはだかるか?
・勢いある黒川京介選手が元2強を制圧するか?
・はたまた初のSG覇者が誕生するか?


この4点が主な見どころだと思います。
今回はドラマが待っているのか!?


■高橋希
年齢を重ねるごとに1年が早く感じるようになるとはいえ、今年もすでに8月に入りSGオートレースグランプリが近づいてきました。
今年も暑いんだろうな…なんて思いながらこの記事を書いています。

2025年を振り返ると、黒川京介選手と佐藤励選手の活躍が最も大きく明るい話題となりました。

佐藤励選手は、4月のSGオールスターで6連勝の完全優勝でSG初制覇
最終周回3Cは青山周-黒川-佐藤励で入ったため決まりかな?と思っていましたが、ゴールした瞬間に「あれ?1号車(佐藤励選手)が勝った?」と周りの記者と確認し合っていました。
見ていた角度が悪く分かりづらかったのですが、佐藤励選手のガッツポーズを見て確信に変わり、あの体勢からあの2人を逆転するなんてすごい勝ち方だなと、改めて今後が楽しみな選手となりました。

そして現在、手が付けられない強さを見せているのが黒川京介選手
昨年、日本選手権を制してSGタイトルホルダーの仲間入りをしたばかりですが、今年もSG制覇こそないものの、G2ミッドナイトCC(3月)、G2川口記念、G2ミッドナイトCC(6月)、G2曳馬野賞、G1キューポラ杯、G2ウイナーズカップと記念タイトルを総なめ状態の12V

本人は「後半落ちてきますよ(笑)」なんて言っていましたが、新ランクもS2と2強に風穴を開ける活躍で、落ちるどころか上がっていく一方。
「伊勢崎のSGは厳しいでしょう」なんてことも言っていましたが、今年は日本選手権の出場権がない(前年度優勝戦フライングによる罰則)だけに、ここは是が非でもタイトルが欲しいところでしょう。

青山周選手と鈴木圭選手に対して挑んで行く黒川選手と佐藤励選手。
2強時代から四天王時代へと急加速していきそうな感じですね。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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