伊勢崎の名物開催、G2稲妻賞を皮切りにG2の3連戦が行われました。
そのスタートとなった伊勢崎G2稲妻賞は大会名に相応しく連日の不安定走路となり、準決勝戦・優勝戦は湿走路で争われました。
準決勝戦では湿走路巧者の荒尾選手・高橋貢選手らが敗れましたが、地元のエース青山周選手や、金子大選手・佐藤励選手らが優出を決めました。
雨はほとんど止んだものの、しっかり濡れた湿走路となった優勝戦。
スタートは内枠勢が優勢で、青山周選手と金子大選手は中団で序盤から激しく競り合う展開。
前は内寄りのコースを走る石本選手と、外を回す渡辺篤選手が抜け出すマッチレースになり、後続は佐藤励選手も加わり3車の競り合いは激しさを増す。
周回を重ねるごとに外から少しずつ前に出ていく渡辺篤選手が、最後は石本選手を突き放して嬉しい初タイトルを手にした。2着には石本選手、3着は競り合いから抜け出した佐藤励選手。
人気の中心となっていた青山周選手、金子大選手が着外に敗れ、2連単7,940円、3連単は101,440円の高配当決着となりました。
続く浜松G2曳馬野賞は2日目に少しだけ雨が降ったくらいで、連日天候に恵まれ良走路中心の戦いに。
優勝戦には青山周選手と鈴木圭選手の両雄がきっちり勝ち上がりましたが、2025年に入ってからはこの両者を上回る成績を収めている黒川選手が並んで1番人気となりました。
レースは絶好調の0線、赤堀選手がハイペースでレースを引っ張るも、序盤で鈴木圭選手に競り勝った黒川選手が早々に抜け出す。
対象的に鈴木圭選手と青山周選手は競り合う形となり、後続を引き離した黒川選手が今年10回目優勝。いよいよ3強時代の幕開けとなる勝利になりました。
また、ここは2連単490円、3連単710円の1番人気での決着に。
そして最後に行われた山陽G2小林啓二杯。
ほぼほぼ良走路で行われた予選では、内枠勢の活躍もあってなかなか勝ち切れなかった外枠勢。しかしながら準決勝戦では内枠勢のハンデが重化していたこともあり、8号車が揃って勝ち上がる豪華メンバーの10mオープンで争われました。
レースは地元内枠の山本翔選手と佐々木啓選手がスタートを決めてレースを引っ張り、外枠の有吉選手・鈴木圭選手が続く展開。両者の引っ張りも良く、4番手で攻めあぐねていた鈴木圭選手ですが、3番手の有吉選手が落車となり、そこからは一気に両者に迫り、佐々木啓選手をさばいて2番手に上がると、最後は山本翔選手を豪快にまくって大会連覇達成。2連単580円、3連単4,730円で決着。
今年はここまで機力の面で苦しんできた鈴木圭選手ですが、反撃ののろしが上がったようです。