■沢朋之
前回ジェット社さんに記していただいた4月以降の新期ランクについて、さらに細かい部分を私の方から。
★S級・川口断然の18名
伊勢崎・浜松・飯塚各8名、山陽6名。ほか18名が川口…がS級の人数。しかも上位20名のうち9名と約半数を川口勢が占めるとは。
昨年SGタイトルホルダーとなった黒川京介選手(S3)、佐藤励選手(S11)も今やSG優出級に。古豪・池田政和選手もS17まで上昇…と、話題のタネは尽きない。この川口S級勢2強に徐々に食い込んでいく、そんな勢力図となってきそうな新年度と予測するが。
★S級⇔A級昇降状況
山陽では新S級6名のうち5名(浜野、丸山智、藤岡、岡部、岩崎)がA級からの昇格と、入れ替わりの激しい状況に。浜野淳選手はA級から一気に山陽ナンバーワンの座に。逆にA級陥落となったのが角南一如選手、丹村飛竜選手、佐々木啓選手の3選手だが、いずれも直近の地元GIスピード王では好調ぶりを見せており、4月以降はハンデ位置優位の存在となりそう。
他では大ベテラン岩田行雄選手のS級復帰や中村杏亮選手のA級陥落(A1だが)が目についた。
★気になる36・37期勢のランクは…?
一級車に乗り替わって早々に最重ハンからの優勝を飾った浜松スーパールーキー・栗原佳祐選手は師匠の浅田真吾選手(A31)をわずかにかわしてのA25。このままの活躍が続けば来期S級入りは確実か。まずは今回の川口開設記念で上位勢に混じってのレースぶりに注目したい。
同じく浜松36期の注目株・吉林直都選手はB2止まり。優勝回数は栗原選手にも遜色ない4回ながら、昨年後半二級車で不振の時期がやや長かったのが響いたか。現在も二級車でハンデ位置に苦しみながらも奮闘が続く37期では、三羽烏と称される森下輝選手がA185、浅倉樹良選手がA69、福岡鷹選手がA91といずれもA級をキープ。昨年後半以降めきめきと力をつけた二世レーサー・田中崇太選手もA級昇格(A158)と、父の背中が見えてきたか。
全体に見れば、ランクが大きく上下した選手が多かった印象の今回。上位級でもいよいよ2強時代が崩れ、群雄割拠化が進むか?? 我々も従来の脳内選手比較を少しづつ更新してゆく必要がありそうだ。