■ジェット社
さぁ、2025年度前期のランキングが発表されました。
ランキングを決定する審査の基準は「2024年7月1日~12月31日における競走成績」となっています。
そんな中、S1には青山周平選手が返り咲きました。SGの優勝回数は、青山選手は昨年7月以降1回、鈴木圭一郎選手も1回と同じだったのですが、青山選手の場合はどんなレースでも安定して1着を取り、たとえ1着でない時でも大敗は少なく、フライングや反則も少なかったことだと思います。
S2となった鈴木圭一郎選手も素晴らしい成績を収めていました。18連勝達成とオート界の連勝記録を大きく更新し、また年間最多勝利114勝をも達成。これは今後なかなか破られないであろうすごい記録だと思います。6月までが審査期間となる後期ランキングではS1返り咲きに燃えていることでしょう。
そしてS3となる黒川京介選手。やっぱりSG日本選手権の優勝が大きかったことと、その他にもグレードレースで優勝しましたし、普通開催でも優勝戦線で活躍が目立っていました。いぜん打倒2強の第一人者であります。
しかし、今回のラインキングを決定する「平均競走得点」は↓
S1青山周平 152.499
S2鈴木圭一郎 149.922
S3黒川京介 138.436
となっています。
S2の圭一郎選手と、まだちょっと差がありますね。よって、いまだ2強時代であることが数字的に表れたと思います。
2016年10月に青山周平選手が初めてS1の座に就き、翌2017年4月に鈴木圭一郎選手が初S1に。そこから現在までの約9年間、S1はこの2選手のどちらかになっている形です。
ちなみに2022年度前期のランキングから現在までのS1・S2の選手は↓
2022年度前期:S1青山周平 S2鈴木圭一郎
2022年度後期:S1鈴木圭一郎 S2青山周平
2023年度前期:S1青山周平 S2鈴木圭一郎
2023年度後期:S1鈴木圭一郎 S2青山周平
2024年度前期:S1青山周平 S2鈴木圭一郎
2024年度後期:S1鈴木圭一郎 S2青山周平
2025年度前期:S1青山周平 S2鈴木圭一郎
となっています。
みなさんもご存じの通り、ここ約4年間、青山選手と圭一郎選手が交互にS1とS2が入れ替わっております。
これは、この2選手が切磋琢磨しながら2強時代を築き続けている証だと思いますし、両選手の力は拮抗した状況にあります。
どちらがS1ではなく、S1が2選手いるような感じでしょうかね。
すでに今から後期ランキングが楽しみです。オカルト的な思考になりますが、順番では圭一郎選手がS1に返り咲くのでしょうかね(笑)。
果たして、今年も2強時代となるのか?それとも勢力図にさらなる動きが出るのか?
すごく楽しみです。
■吉田修叶
山陽オートのA級選手権を振り返りたいと思います。
当開催はSG日本選手権と同様に、全レース0mオープンで行われました。
記念レース以外ではなかなか見られないオープン戦にファンも注目されたのではないでしょうか。
自分も普段は一般戦をメインで取材していますが、今回のような企画レースは初。オートレースでのスタートの重要性を改めて感じることができました。
取材では希望の枠番なども聞き、A級選手でオープン戦に慣れない選手やスタートに難がある選手からは「外枠が気軽に切れていいね」など、選手によっても様々。地元の青木隆浩選手は「0mオープンが初で、良い経験になります」とのことでした。
初日は良走路から湿、ブチ、最終的には良に近い状態まで回復。選手もタイヤ交換にセッティング変更など、忙しい一日となりました。良走路では力量上位の選手が強く、車券的にも人気の決着が目立ちました。
湿走路では田中進選手が試走劣勢も、レースでは豪快なマクリ攻めで16万車券を提供。
ブチ走路ではスタート先行が絶対有利となるなど、一日で全ての走路状態がチェックできたのは自分的にも今回本記事を作成する上で良かったと感じました。