■沢朋之
直近の浜松普通開催2節では、地元浜松と飯塚のルーキー38期生が相次いでデビュー戦に臨んだ。毎回同様に青いジャージでロッカー内を駆け回る彼らの姿は新鮮そのもので、大きな声もロッカー内の空気に喝を入れるがごとくであるが、レースの方は大苦戦。
デビュー節での1着は飯塚・竹尾竜星が湿走路であげた1本のみ。ほか車券絡みも浜松・鈴木景斗、飯塚・藤井真弘の3着各1本のみと、正直寂しい結果に終わった。
今期からデビュー戦のハンデが最重ハンの70M前になった(37期までは80M前)せいもあってか、ルーキーたちは毎日スタート・序盤で後続に叩かれてしまうレースが多かった。それでも節を追うごとに逃げ伸びる周回を増やし、いずれ初勝利へと結びつくのであろうが…。
ルーキーのハンデ位置をどうするかというのは誠に難しいところ。番組編成の腕の見せ所であり、頭を悩ませるところでもあると思うが、これまで長年間近で見てきた感覚で言わせていただければ、やはり80M前からのスタートがいいのではないかと思う。
36期・栗原佳祐や37期・浅倉樹良のようにデビュー初日からぶっちぎりで逃げ切るような一種化け物的なルーキーは、もう節間毎日でもハンデ重化させればいいと思うし、やはりスタートしてコース取りが軌道に乗り、車速も乗ってくる序盤1周半~2周ぐらいまでは先頭を走れるような状況を作ってやらないことには。
毎日出てすぐ叩かれてしまうレースを繰り返していては、本人のメンタルも下がっていくし、成長も遅れてしまうのではないだろうか。
まぁルーキーに対して甘いと言われればそうかもしれないが、予想をする我々や車券ファンの皆さんも、新人各選手には一日も早く印が打てるように・車券の対象になって欲しいと思っているわけで。
ギャンブル競技であるからこそ、そこを第一に考えるべき、とも思う。
今はとにかく、70M前でデビューした38期ルーキー諸君の初勝利とその後の成長を心より願いたい。
■ジェット社
今回はSG全日本選抜オートレースということで、この場をお借りして、過去の10大会を振り返りたいと思います。
このSG全日本選抜、過去にいろんなドラマがあったことと、また優勝戦の結果から、おのずとSG全日本選抜に相性の良い選手が見えてきます。
そんなSG全日本選抜の過去10大会の優勝戦の結果を振り返りたいと思います。
◇第37回大会(2024/2)湿走路
優勝:金子大輔
2着:鈴木圭一郎
3着:有吉辰也
◇第36回大会(2023/2)
優勝:鈴木 圭一郎
2着:金子大輔
3着:伊藤信夫
◇第35回大会(2021/9)
優勝:青山 周平
2着:荒尾聡
3着:永井大介
◇第34回大会(2021/2)風
優勝:荒尾 聡
2着:鈴木圭一郎
3着:青山周平
◇第33回大会(2019/10)
優勝:鈴木 圭一郎
2着:高橋貢
3着:佐藤貴也
◇第32回大会(2018/10)
優勝:鈴木 圭一郎
2着:佐藤貴也
3着:金子大輔
◇第31回大会(2018/1)湿走路
優勝:鈴木 圭一郎
2着:荒尾聡
3着:新井恵匠
◇第30回大会(2016/10)
優勝:鈴木 圭一郎
2着:青山周平
3着:高橋貢
◇第29回大会(2016/2)ブチ
優勝:中村 雅人
2着:青山周平
3着:藤岡一樹
◇第28回大会(2015/2)風
優勝:金子 大輔
2着:中村雅人
3着:藤岡一樹
このように、10大会中、圭一郎選手が5回も優勝しているのです。もっともSG全日本選抜に相性が良い選手と言えましょう。
中でもインパクトがあったのが、第30回大会(2016/10)で、圭一郎選手は1期上の青山周平選手よりも、このSG全日本選抜で、先にSGを制覇しました。
この時、圭一郎選手はSG制覇の最年少記録、デビュー後の最短SG制覇記録も更新しました。その後、圭一郎選手は、このSG全日本選抜を4連覇することになりました。まさに「圭一郎時代」の皮切りになりましたね。
がしかし、その後には、オートレースの神髄を加味している荒尾聡選手や金子大輔選手が立ちはだかり、そして今ではオートレース界を席巻している青山周平選手も優勝しています。
さぁ、今回のSG全日本選抜はどうなるか!?