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浜松G1スピード王振り返り


■沢朋之
5日間全てが良走路で行われた浜松GIスピード王決定戦。
今回はSSトライアル16名中14名が出場の超豪華版となり、前検日からすでに他のS級勢から「このメンバーじゃ優出もかなり厳しい!」との声が聞かれた。

しかし準決勝9Rでは、今度こそのグレードレース奪取に燃える地元・鈴木宏和が燃えすぎの突っ込みで事故レースに。試走3.27で人気の荒尾聡が落車となり、代わって試走気配イマイチだった木村武之が1着で30万円台のビッグ配当に。
その後も11Rでは逃げる山浦博幸と追い込む青山周平が1着同着。12Rでは①小林悠樹の3着残りで万車券にはなったりと、波乱の準決勝を経て迎えた優勝戦は、状態不安のS1・鈴木圭一郎をおさえて、S2青山周平が一番人気に。

【12/1 12R 優勝戦】
①山浦博幸 0  3.32
②青島正樹 10 3.32
③伊藤信夫 10 3.28
④木村武之 10 3.31
⑤松尾啓史 10 3.30
⑥金子大輔 10 3.29
⑦青山周平 10 3.28
⑧鈴木圭一郎10 3.28

近況の戦績からみれば、2強の試走タイムは同じであっても、青山周の28の方が価値が高い。そして一つ内枠である。私の予想も⑦本命。

そしてレースは木村武が先行して山浦を叩くも、早くも3番手に付けた青山周がで2周1Cで2車まとめて差して一気に先頭へ。そのまま後続を突き放して通算28度目のGIタイトルを手に。一時期は跳ね多発もあって浜松走路を苦手としていたが、今回もやや跳ねながらも、エンジンと乗り手充実でのV。苦手を完全に克服したとみたい。

注目の鈴木圭は後半まで後方のままで5着。今後に向け不安を残した。今回の準地元である飯塚開設記念では、SSに向けてもエンジン・足回りの安定が急務といえよう。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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