■沢朋之
前回で記した「復活・的中ボーイズ」の２ＬＩＶＥ（オートレース成田・新橋ＧＹＯ汁）は盛況のもと無事終了。８年ぶりにお客様の前で予想をしながらのギャンブルソング演奏は懐かしくもあり、一つ一つ音を確かめながらのハードなものでもありました。今後もチャンスがあれば各所で出演させていただき、
★普通開催の売上底上げ
★オートレース初心者の引き込み
を２本柱に活動を続けたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
さて、その２度のライブでは、以前からのオートファンの方々と久々にお会いしたり連絡を取り合ったりしましたが、多くの方が「最近は昔ほど打っていない」との寂しい反応。その理由を問えば…
①同じようなレースばかりで面白くない
②平均的な選手ばかりで面白くない
③消音マフラーやエンジン・タイヤ状況などややこしくて難しい
…といったところが主に。
①については、以前から記している選手あっせんや番組編成の改革を引き続き訴えたいし、③についてはファンに向けての情報提供を充実させていくしかない。最も気になったのは②について。
確かに以前に比べ、特徴（クセ）のある選手が減ったような気がする今日この頃。
良い意味で言えば「スタートがめっぽう早い」「スタートは遅めでもさばきが強烈」「雨（ブチ）がとにかく強い」「抜かせないレースがうまい」「強烈な突っ込みがある」「エンジンセッティングに個性（極端な手前型・伸び型）がある」「整備上手で一夜にしてエンジンを激変させる」などなど…
他競技に比べ選手数が少なく各選手の特徴が覚えやすい、というのがオートレースの大きな武器であるにも関わらず、その選手の特徴性が薄くなっているのでは何とも勿体ない。
確かに私自身もＣＳ解説や予想会などで喋っていて、以前に比べて物足りなさを感じる昨今。話がレース展開重視になってしまい、個々の選手についての内容がめっきり減った。本当は「この選手はこううまくて、逆にこの辺は下手で…」というような話をもっとしたいし、その方がお客の食いつきも良いのだが。
ぜひ、若手選手やこれからデビューする選手の皆さんにおいては、何かファンにアピールできるような自身の特徴を身につけるよう心がけていただけるとありがたいなぁと思う。
それによりファンも「この選手が出るなら買ってみよう」となりやすいし、我々の予想トークにも膨らみが出てくるのである。
■ジェット社
さぁ、スーパースター王座決定戦のトライアルに出場する１６名、そしてスーパースターガールズ王座決定戦に出場する８名が決定されました。
まずＳＳトライアル出場選手は以下の通り。
◯ＳＧ優勝者と各場競走成績第１位者
・青山周平 （オールスター優勝、グランプリ優勝、伊勢崎１位）
・黒川京介 （日本選手権優勝、川口１位）
・金子大輔 （全日本選抜優勝）
・鈴木圭一郎（浜松１位）
・荒尾聡 （飯塚１位）
・松尾啓史 （山陽１位）
◯ＳＧ及びプレミアムＣの優勝戦のポイント獲得上位者
・鈴木宏和
・有吉辰也
・佐藤摩弥
・中村杏亮
・中村雅人
・長田稚也
・若井友和
・加賀谷建明
・佐藤貴也
・木村武之
と、このような顔ぶれとなりました。
ポイント獲得上位者のボーダーラインは今年も５点でしたね。４点だった長田稚選手は日本選手権で得点を加算しましたが、５点だった木村武選手と佐藤貴選手がそのままボーダーに残る形に。木村武選手と佐藤貴選手はスタート力があるので、盛り上げてくれる存在になると思います。
現在Ｓ１となる圭一郎選手は、今年はＳＧの優勝がまだ無く、今回は「各場競走成績第１位者」の枠で出場。しかし今年の圭一郎選手はすごいです。グレードレースやスーパーハンデでありながらも１８連勝を達成。さらに年間最多勝利数もまだまだ更新しそうです。
今年の最後を締めくくるスーパースター王座決定戦で、今年もしっかりＳＧ制覇を見せてくれるか期待が集まります。
その圭一郎選手に毎回立ちはだかるのが今年ＳＧ２冠の青山周選手。去年のＳＳ覇者でもあり、今年も威厳ある動きを発揮しています。必勝パターンの１枠を引けるか？はたまた他の選手達が思い切って１枠を選ぶか？まだまだ先のことですが、現時点で枠番選択がどうなるか気になってしまいますね。
荒尾選手は、２１年連続で２１回目の出場となります。これはすごい記録ですね。運もなくては、なかなかＳＳに出場できません。そんな中、２１年連続で安定してハイレベルで活躍できていることはホントにすごいと思います。
そして黒川選手。ＳＧ日本選手権で優勝し、競走成績も川口１位と、文句なしでの出場となりました。勢いそのままにＳＳの優勝まであると思います。実際に日本選手権で優勝した選手は、そのままＳＳを取ることって珍しくないですからね。
次に、スーパースターガールズ王座決定戦は以下のメンバーとなりました。
・新井日和
・西翔子
・伊東玲衣
・高橋絵莉子
・藤本梨恵
・三宅真央（１１／２３時点は傷病中）
・松尾彩
・小椋華恋
女王の佐藤摩弥選手はＳＳトライアルの方に出場しますので不在となります。これはこれで面白いですよね。
この「スーパースターガールズ王座決定戦」は、２０１９年から企画され、今まで５回行われました。その結果を振り返りますと↓
２０１９年（ハンデ戦）
１着：片野利沙
２着：高橋絵莉子
３着：藤本梨恵
６－２－７ ２，４８０円
２０２０年（ハンデ戦）
１着：田崎萌
２着：岡谷美由紀
３着：藤本梨恵
５－８－６ ３，５５０円
２０２１年（１０オープン）
１着：片野利沙
２着：本田仁恵
３着：藤本梨恵
８－６－４ ６，２８０円
２０２２年（ハンデ戦）
１着：佐藤摩弥
２着：高橋絵莉子
３着：田崎萌
８－３－４ ４１０円
２０２３年（１０オープン）
１着：藤本梨恵
２着：田崎萌
３着：西翔子
２－３－５ ５９，１５０円
となっています。
２回も制している片野選手は今回は補欠１位となりました。傷病中の三宅選手は１２／２７からスーパースターフェスタで復帰する予定ですが、もし復帰ができないと、繰り上がりで片野選手が出場する場合もあり得ます。この辺は注目されるところですね。
藤本梨選手は４回も連絡みをしているんです。今回も車券的に外せないかもです。
去年の決定戦で先頭をうかがう中で、悔しくも反則となってしまった新井日和選手。今年はＳＧの優出を果たし、成長が著しいです。
あとは、今年ＧＩＩを制覇した小椋選手をはじめ、スピードがある松尾彩選手や西選手、さらにスタート力で展開を有利にする高橋絵選手なども見せ場を作ってくれそうです。
いや～、今から年末が楽しみですね。