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伊勢崎G1ムーンライトCC振り返り


■沢朋之
5日間全レースが良走路のもと行われた伊勢崎GIムーンライトチャンピオンカップ。
前月のオートレースグランプリ同様、ナイター開催ながら1R試走時には走路温度60℃台の日もあったが、秋の近づく時期となり、ナイター照明の点灯する時間もやや早まり、夜の時間帯では急激に下降する走温…という状況に。

初日予選は万車券4本の「やや荒れ」。2日目二次予選は1Rが6万車券でスタートで更に荒れるかと思われたが、2Rでの落車事故による走路破損で以降のレースが全て中止という大アクシデント!3日目準々決勝戦へ向けての勝ち上がりは各レース外枠選手から順に…ということに。規定により仕方なしとはいえ、初日好気配を示した内枠勢にとっては誠に残念な流れに。

4日目準決勝戦。
9Rではここまで良走路にエンジンを合わせ切れていなかった地元王者・⑥高橋貢が、10Mオープン③枠から飛び出したレジェンド・岩田行雄を追って道中逆転。岩田も人気の⑧有吉辰也の追撃を振り切って久々のGI優出を決めた。

10Rでは⑧鈴木宏和が10M大外からの弾丸スタート(最近思うのだが宏和選手のスタートについてそろそろ有吉選手の「カミソリスタート」のような独自のキャッチをつけたいなぁ、と)。試走タイムで勝る⑥早川清太郎だったが、道中終始ブロックしながら乗る鈴木宏を追い切れずの2着いっぱい。

11Rは人気の③三浦康平の先行を2番手で追った④森且行が4周3Cで差して先頭へ。⑦永井大介も続いて川口25期ワンツー。森は復帰後初のGI優出に破顔一笑だ。

12Rでは前日岩田行の先行を追い切れずまさかの2着だった⑧青山周平が盤石のレース。インから先行の②高橋義弘が前半は独走に持ち込まんとするも、早めのさばきで上昇の青山が4周1Cでとらえて逆転。

そして迎えた優勝戦メンバーは以下の通り。

【優勝戦】10Mオープン(数字は試走タイム)
①高橋義弘  3.35
②岩田行雄  3.34
③森且行   3.31
④早川清太郎 3.29
⑤高橋貢   3.33
⑥永井大介  3.33
⑦鈴木宏和  3.33
⑧青山周平  3.29

オッズ人気は青山、早川、鈴木の順となるのも当然か。
当初の雨予報が覆っただけに、早川の位置が良く見える。しかし鈴木のスタートに乗れる青山も絶好位置ではある。

そしてレースは…内から岩田が渾身の先行を見せたものの、やはり外から⑦⑧が一気のカマシ。バックで岩田をさばいて一旦先頭に立った鈴木だったが、追走の青山が3周1Cでこれをさばいて決着をつけた。鈴木はまたもや準優勝で悲願の初タイトルならず。道中しっかり追走した③森が3着の車券圏内は大健闘。早川はこの森と最後までかわせず4着に沈んだ。

これで青山はムーンライト3連覇を達成。地元ナイターでの無敵ぶりを見せつけた。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
(C)Autorace Mobile
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