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飯塚SGオールスター振り返り


■沢朋之
最終日の雨予報も小雨程度に変わり、結局6日間全レースがほぼ良走路で行われた飯塚SGオールスター。
優勝戦線もさることながら、S2・鈴木圭一郎の連勝記録がどこまで伸びるかに最大限の注目が集まった。
エンジンオーバーホールして臨んだ初日から、試走3.25に7枠からのカマシが見事決まり、あっという間に先頭へ。そのまま1着の上がりタイムは3.331と、まったくよどみのない動き。
3日目には兄貴分・中村雅人選手の持っていた15連勝のオート界記録を抜く16連勝目。さらに5日目準決勝では18連勝目と、これは今回の優勝はもちろんのこと、次節・地元ゴールデンレースでも孤高の記録は続くか…と思われた。

【4/29 12R 優勝戦】
0Mオープン 5100M
※発表ブチ走路
①青山周平  3.27
②鈴木宏和  3.36
③長田稚也  3.28
④鈴木圭一郎 3.34
⑤有吉辰也  3.31
⑥佐藤摩弥  3.32
⑦佐藤貴也  3.30
⑧中村杏亮  3.27

誰もが目を疑った。大きく張った試走2コーナー、そして3.34という数字。
予想をするにあたっても「これはどうしたことか…」と悩みに悩む。

レース本番ではスタート大きく浮かせ6番手発進となってしまった④号車。
前では外から一気に飛び出した佐藤摩を2番手の青山周が追い、序盤で逆転の展開。この両者を追う圭一郎は試走同様の乗りづらさを隠しようもなく、昨日までとは明らかに進みが鈍い。
3周回で5番手に上がるも、その後番手を上げられないままいたずらに周回を重ねる。後半7周回4番手に上がるもそこまで。自ら更新中の連勝記録はついに18で止まった。

優勝は序盤で主導権握った青山周平が得意のおさえ逃げでエンジン強めに見えた佐藤摩の追撃を振り切り、これでオールスターは2度目、通算16度目のSGタイトルに輝いた。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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