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山陽GI令和グランドCC振り返り


■青山博亮
5日間好天に恵まれ、全レースが良走路で行われた今年の山陽GI令和グランドCC。
前検日から注目を集めたのは3月プレミアムカップからの当地GI連覇・連勝記録(前検日段階で8連勝)・節目勝利(800勝)が掛かる鈴木圭一郎選手の動向。

初日はスタートで前までをも叩く速攻から序盤で2番手に付けると、3周回で抜け出し快勝。これで連勝を9に伸ばして自身3度目の表彰記録10連勝に王手。
記録が掛かり注目を集めた2日目は、こちらも一気の仕掛けからわずか1周半で抜け出し圧勝。2018年9月以来、約5年半ぶりとなる10連勝達成。レース後ロッカーに戻ると「緊張が解けました」と開口1番。「10連勝はなかなか達成できるものではないので、レース前は緊張していました」とのコメント。

そう、昨年3月にも10連勝のチャンスがありましたが、記録が掛かった飯塚G2オーバルCC優勝戦で無念のフライング(結果は2着)。今回はしっかりと重圧を乗り越えたことで「明日からはレースを楽しめそうです」とホッとひと安心の様子。

そして記録達成の翌日、開催3日目は試走3.24と他を圧倒する時計をマークすると、ここも冷静に攻め込み4周回で抜け出し1着取り。この1着で区切りの通算800勝達成となりました。
勢い止まらず準決勝戦も1着で突破し、優勝戦は同じく完全Vが掛かる青山周平選手との直接対決に。

優勝戦メンバーは以下のようになりました。
①金田悠伽   0
②松尾彩   10
③佐藤裕二  10
④佐々木啓  10
⑤荒尾聡   10
⑥有吉辰也  10
⑦鈴木圭一郎 10
⑧青山周平  10

女子レーサーの松尾彩選手金田悠伽選手がGI初優出。その2名と佐藤裕二選手の計3名がGI初制覇をかけての戦いに。地元師弟対決(佐々木啓選手・松尾彩選手)にも注目が集まりました。

レースは最重ハンから好スタートを決めた荒尾選手が1周3Cで抜け出すも、人気の鈴木圭選手も素早い攻めから2周3Cでは荒尾選手のインに飛び込み先頭に立つ。青山周選手も続く攻めで2番手に上がると、中盤以降は一騎討ちムードに。
レースが動いたのは5周回3C。2番手追走の青山周選手が鈴木圭選手のインに飛び込むも、やや流れてしまいすぐさま差し返した鈴木圭選手が1着ゴール。

現オート界2強のマッチレースを制した鈴木圭選手が3月プレミアムカップからのGI連続完全優勝。これで自身タイとなる13連勝達成
次節に控えたSGオールスターでは大会4連覇へ。そしてさらなる連勝記録に目が離せません。
SGオールスターの初日にはメインレースのスターセレクションに出走予定。ファン投票上位の強豪メンバーの1戦を制すれば、歴代最多連勝記録(15連勝)の更新も大きく見えてきそうです。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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