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山陽特別G1プレミアムカップ振り返り


■沢朋之
2024年度を迎えたオートレース界。
新年度もオートレースとオートレースモバイルをよろしくお願い申し上げます。

私の方はといえば、新年度も引き続き浜松全開催でのCS解説、そして全国場外向け予想配信(浜松以外4場の全グレードレース)を2本柱に、しゃべる仕事をメインに展開させていただく予定。
この業界に入った当初の理念を忘れずに「(車券ファンの皆さんが)こういう情報を知りたい・この選手にこういう話を聞いてほしい」と期待されるような取材をしっかりと行い、データ分析と試走気配を合わせた解説予想として結実させていきたいと思っておりますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

浜松開催中には今年1月からスタートさせた「X(旧ツイッター)」@sawatomoyuki での選手情報提供・全レース展望もぜひご覧いただければ幸いです(他場グレードレースでの予想目公開も実施中)。

さて、自己PRはこのぐらいにして、直近ビッグレースの振り返りを。

初日・2日目前半、4日目・最終日と雨にたたられ、「湿走路シリーズ」となった山陽プレミアムカップ。優勝戦は「雨日本一決定戦」とも言える業界トップクラスの雨巧者が揃った一戦に。

【優勝戦】0Mオープン 4100M
※数字は試走タイム・優勝戦当日現在の湿走路3連率
①青山周平  3.58 70.0%
②有吉辰也  3.58 90.3%
③鈴木圭一郎 3.63 94.1%
④荒尾聡   3.60 87.0%
⑤金子大輔  3.57 85.0%
⑥髙橋貢   3.56 88.9%
⑦松本康   3.58 41.9%
⑧加賀谷建明 3.57 95.8%

鈴木圭の試走タイムが大きくなり、人気は青山周から金子大へが中心。2連単①ー⑤が5.8倍、①ー②6.7倍、①ー③6.8倍が人気上位に。
雨で大注目の大外・加賀谷への①ー⑧も9.9倍とひとケタオッズとなった。

レースは鈴木圭が渾身のトップスタート。2番手に青山周を従え周回を重ねる。道中コースを守ってミスなく乗り切る鈴木圭に対し、青山周は突破口を見出せないまま終盤へ。
序盤最後方から後半は同期・荒尾との3番手争いに加わってきた加賀谷が、最終3・4コーナーではあわや先頭まで覗こうかという強マクリ仕掛けるもやや流れて…鈴木圭がそのまま完全Vのゴールを駆け抜けた。

③ー①ー⑧のゴール線は2連単1,790円、3連単では7,380円と、トップ2のワンツーにしては好配当に。
その原因ともなった試走タイムについて、優勝インタビューの圭一郎選手は「試走直前に替えたタイヤの温め方がうまくいってなかった」ことを理由にあげ、雨レースの予想の難しさをも感じさせた。

今回から優勝戦8選手には全てSSトライアルに向けたポイントが付与されることとなったプレミアムカップ。同じく雨の準決勝戦でも。「とにかく優出を!」と気合の入る選手たちの動きがそこかしこに見え、4個レースとも激戦に。まずはポイント制度改革は成功といえそうだ。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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