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川口SG全日本選抜振り返り


■沢朋之
事前予報通り開催6日間中4日間が雨と、湿走路中心となった川口・SG全日本選抜。予選2~4日目では朝練習からの雨で、練習・タイヤ作りをしっかりできた各選手による好レースが展開された。

細かい変化はあったものの、おおむねセンターから外コースが一番伸びるという状況で、試走タイムも3.5秒台が中心。「高速湿走路」と言っていい中で、雨巧者たちが順調に予選ポイントを重ねたが、5日目準決勝は朝からの良走路に。こうなると選手もファンもほぼぶっつけの状態で8周戦に臨むことに。

しかし準決勝では大きな番狂せもなく、優勝戦は5日間良走路だったか?と思わせる超豪華なメンバーとなった。

その優勝戦は再び湿走路に。
(0mオープン)
①鈴木圭一郎
②金子大輔
③青山周平
④黒川京介
⑤荒尾 聡
⑥中村雅人
⑦有吉辰也
⑧佐藤摩弥

人気は自らイン①枠を取った鈴木圭一郎から。試走も3.52の一番時計だった。
トップスタートは③青山。鈴木圭は②金子にも伸びられ包まれる形に。このままトップで回るかに見えた青山が1・2コーナーでやや外に浮き、開いたインに小回り鋭く金子の差しが入る。
2周1Cでは開いたインを突いた⑦有吉がするすると3番手に上がり、以後青山との激しい2番手競りが。逃げる金子には絶好の展開となり、そのまま独走で9年ぶり3度目となるSG制覇のゴールを駆け抜けた。

金子選手優勝の要因には、得意の川口消音・雨があったことはもちろん、近況のスタート力アップもあることは間違いない。今後は上位勢の中でもスタート巧者の一人として評価を改める必要があるだろう。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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