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2023年オートレース界・俺の3大ニュース


【2023年オート界私的3大ニュース】

■沢朋之
①一気に進む世代交代!34.35期生の急成長
西の(長田)マサヤ・東の(佐藤)レイが、今年22歳・23歳にしてGI初制覇
もはやその堂々たるレースぶりに対する評価(車券ファンからの信頼度)は高位安定し、来年はSG戦線でも中心的存在となってきそうだ。ほか20代選手の急成長が来年一番の注目事に。

②消音マフラー化が一層進む
川口全開催が消音に。浜松アーリーレースも7月から消音化されるなど、今や全開催のうち多くを占めるようになってきた消音マフラー。通常マフラーとの動きの違いは当然大きく、エンジンセッティング、スタートの切り方など、いぜんその狭間で揺れ動いている選手もいる(消音もノーマルも変わりません、という選手もいるにはいるが)。
前開催のマフラーが違えば直近成績は参考外となる選手もおり、車券ファンにとっても悩みのタネに。
来年に向けては「各選手消音マフラー勝率と通常マフラー勝率データの公開拡充」「(消音においては)マフラー番号による勝率データ採取・公開」を進めていただくことを提言したい。

③上村敏明(浜松)、30人目の1000勝達成!
これは浜松担当としてぜひ挙げたいところ。もう数年前から心待ちにしていたメモリアル達成に、私個人もロッカー内も大いに湧いたものだ。
近況はエンジン仕上げに難航し雨での記録達成となったが、来年は車を立て直してさらに一勝また一勝と積み重ねに期待したい。

そして…さぁSS!


■ジェット社
毎年定番の「オート界3大ニュース」ですね。今年も早いものでもう年末となりました。今年もいろんな事がありました。

まず、今年は現在まで開催されたSGの4開催(全日本選抜、オールスター、オートレースグランプリ、日本選手権)は、鈴木圭一郎選手と青山周平選手の2強で独占しています。
まさに2強時代が継続された感じがありました。そんな中、2強以外にも、オートレース界を盛り上げてくれた選手が多くいます。私の方からは以下の3点を選ばせて頂きました。

・篠崎実選手が「公営競技最年長優勝記録」を更新
・佐藤摩弥選手が女子オートレーサー初のG1制覇
・小椋華恋選手が女子オートレーサー史上最速優勝


まず篠崎実選手。今年の1月23日になりますが、川口普通開催で見事優勝し「公営競技史上最年長優勝」を達成。それと同時に「オートレース最年長優勝」も達成となりました。
73歳10カ月29日での優勝。まさに鉄人ですよね。
しかもこの開催は12レース制の8枠制でS級選手も多く出場していました。レースは不安定な斑走路で行われ、熟練された超人のテクニックを見せつけた一戦となりました。これはオートレース界を飛び越えて、公営競技界として歴史に残る記録となりましたね。

女子オートレーサー初のG1制覇を成し遂げた佐藤摩弥選手。7月17日の川口G1キューポラ杯では、0・10Mのハンデ戦で、丸山智史選手や鈴木宏和選手に先行を許しながらも、そこから前団をさばいて優勝。このときの優勝後のインタビューでは、まずはG1を取れて「ホッとしています」と言っていました。
見据えているのはSG制覇でしょうし、これからも女王の活躍に注目が集まります。

そして小椋華恋選手女子オートレーサー史上最速優勝記録を達成しました。
デビュー後1年と30日での優勝。1月7日に行われた川口ナイトレースの優勝戦。試走タイムは3.30で、上がりタイムは3.387でした。
この時もS級選手が優出していましたが、それを寄せ付けない素晴らしい走りでした。私の記憶では佐藤摩弥選手が2級車時代に出した最高タイムが3.390だった記憶があります。それに匹敵する、もしくはそれを上回るタイムだったと思います。

今年も女子レーサーの話題が多かったですね。この他にも片野利沙選手の初優勝や、石本圭耶選手と交川陽子選手の結婚報告などもありました。また上村敏明選手の1000勝達成も感動的でしたね。
これからもオートレースを盛り上げていって欲しいです。


■高橋希
<3位>36期がデビュー!
怪我で何名かの遅れはありましたが、11名の選手が今年デビューとなりました。
中でも驚異的な走りを見せてくれたのが浜松所属の栗原佳祐選手で、勝ち上がり権利獲得後2節目(4/20)で4連勝の完全優勝を果たし、36期の中で優勝1番乗りとなりました。

8月のSGオートレースグランプリにも初出場を果たし、厳しい10m前の位置で奮闘を見せ、今後の活躍が期待されます。

<2位>長田稚也選手・佐藤励選手が躍動!
近年は32期の鈴木宏選手や、33期の黒川選手の活躍が目立っていますが、今年は34期の長田稚選手と35期の佐藤励選手の活躍が光りました。

長田稚選手は8月の地元G1ダイヤモンドレースを初優出で制覇し、11月のSG日本選手権では初優出4着でSS初出場も決めました。

対する佐藤励選手も7月に1級車に乗り替わると、10・11月の2カ月間で優勝4回。11月末から12月にかけては9連勝を達成し、山陽G1スピード王(12/20)ではG1初優出・初優勝を飾りました。
2024年はこの2名が若手の旗手となり、オート界をさらに盛り上げてくれそうですね!

<1位>森且行選手・大怪我からの復帰!
2021年1月の飯塚G1で落車し大怪我を負った森且行選手が、2023年4月6日、約2年3カ月ぶりに復帰を果たしました。
練習参加を始めたあたりからロッカー内にも様々なメディアが多く集まり、オート界のみならず注目されているのを改めて感じさせていただきました。
注目の復帰戦では切れ味鋭い走りで圧勝し、現在はお預け状態となっている復帰後の優勝には大きな期待がかかっていますが、12月の伊勢崎G2レジェンドカップでは優出とその日が徐々に近づいているようです。

今年は森選手の復帰を筆頭に明るい話題の多かったオート界。
2024年はスピードと勢いのある若者たちと、いまだ圧倒的な強さを誇る2強との激しい戦いでさらにファンが増えることを期待したいですね!

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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