トップ

【無料記事】
山陽G1スピード王振り返り


■沢朋之
師走の風物詩・山陽GIスピード王決定戦は、不安定な新走路(乾いた状態では『荒走路』発表に)、そして不安定な天候も相まって、連日混沌の中での進行に。
SSトライアル組である佐藤摩弥永井大介、荒尾聡、金子大輔、そして地元の松尾啓史らが次々脱落となり、鈴木圭一郎に至っては準決勝を身体不良により当日欠場。
優勝戦は初日からの不安定走路を勝ち上がった雨巧者がずらり並んだ一戦に。

《12/20 12R 優勝戦》斑走路(発表)
①君和田裕二  0 3.36
②竹谷 隆  10 3.33
③西村龍太郎 10 3.34
④緒方 浩一 10 3.30
⑤佐藤 励  10 3.30
⑥岡部 聡  10 3.33
⑦丹村 飛竜 10 3.34
⑧高橋 貢  10 3.31

①~④までが準決勝戦以降のハンデ重化組。しかし地元ブチ巧者・緒方が10線トップSからバックで君和田を叩いて勇躍先頭に。丹村、佐藤と続く。5周1Cで丹村が閉めるインを突破した佐藤がそのままの勢いで6周1C、緒方をもインからかわして先頭に。
見事GI初優出での初Vを飾った。

佐藤励選手の勝因を分析するなら、今回のエンジン仕上げはもちろん、勝率の低かった雨・ブチ走路を食いつく新走路でモノにしたこと。そしてそのレース足だろう。
先輩S級レーサーを堂々インからさばいていく動きには心底惚れ惚れするものがあったし、優勝者インタビューでの堂々としたいでたちも印象的だった。
今回途中欠場となった圭一郎選手も、優勝戦を観て後輩の躍動を大いに脅威に感じたことだろう。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
(C)Autorace Mobile
(C)2024 CYBIRD