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飯塚G1開設記念レース振り返り


■沢朋之
5日間全レースが良走路のもと行われた飯塚GI開設記念。

予選道中では初日から7本の万車券が飛び出すなど荒れ傾向の中、当地を得意とするはずの私の配信予想も不振を極める(苦笑)。

それでも迎えた4日目準決勝戦には上位勢が順当に勝ち上がり、9Rでは⑧黒川京介が持ち前の弾丸カマシスタート決め、バックでは早くも先頭に。スタートは行かれたものの、3番手から追走した⑦荒尾聡が2着と、ここは盤石決着。

10Rでは御大・⑧鈴木圭一郎がこちらもスタート速攻決め、バック3番手からの1着。2着には伸び盛りの⑥長田雅也を終始後方に置いての追い込み届いた⑦中村雅人が。

続く11Rは⑥中村杏亮の超速攻展開が決まり、内残した④丸山智史が追走。人気の⑧有吉辰也は道中進み鈍く、5着いっぱいに。

最終12Rではスタート直後に⑦篠原睦と⑧青山周平の相互接触により青山落車の大波乱。センターからトップスタートで出た⑤鈴木宏和を、追走の④久門徹が5周3Cでインさばいての1着に。

そして最終日優勝戦。
オッズ人気は⑦黒川、⑧鈴木圭の外枠両者に集中。しかし10Mオープンの③枠と、絶好位置に見えるスタート王・鈴木宏和が気になり、私の予想本線は⑧=③から。宏和選手にとっては悲願の初タイトルにも大いに期待のレースとなった。

スタート浮かせず見事に先行決めた鈴木宏に④中村杏亮が2番手につける序盤戦。外枠両者はバック4・5番手から。中盤も前では鈴木宏が中村杏をおさえて先頭キープ。4周4Cでは鈴木圭が前2車を一気にイン差し仕留めて3番手に。滑り出した黒川はこの時点で万事休す。
7周1Cで中村杏をかわして2番手に上がった鈴木圭が鈴木宏に直付けから、続く3Cでは逆転でついに先頭へ。そのまま浜松同期・両鈴木のワンツーと相成った。

圭一郎選手のさばきも見事だったが、何よりも惜しかったのは目の前の大魚をまたも逃した宏和選手。5日後の地元前検日ロッカーで話を伺うと、「自分としては今回は大健闘です。ドドドもあったし車状態は決して良くなかった」とのこと。
しかし、内心はかなり悔しかったのだろう、その節を鈴木圭相手に完全Vでリベンジ。スーパースターでも連日のスタート攻勢が楽しみになってきた。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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