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山陽G1令和グランドCC振り返り


■沢朋之
初日はブチ走路に始まり、折からの黄砂なども影響してか、難走路となった山陽GI令和グランドチャンピオンカップ。2連単・3連単あわせて万車券10本という穴党大喜びのスタートとなった。

良走路となった2日目二次予選でも、主力がいまだ本調子を欠き、前残りの高配当決着が続く。そんな中、最重ハンから圧倒的な動きを見せたのが、前節浜松GII完全Vから転戦の黒川京介。
3日目準々決勝は後半再び雨となったが、ここでも黒川の動きは盤石で、このままグレードレース連続Vも視野に入ってきた。

しかし、その黒川が4日目準決勝の雨では変調。逆に雨で連勝となった中村杏亮、2日目後の整備でスタート含め動き急上昇となった松本康らが勇躍優勝戦へと駒を進めた。

優勝戦は業界の世代交代を強く感じさせるメンバーとなり、ここも湿走路(予報以上に天気はもったが、残念ながら終盤ついに雨が降り出す。優勝戦発売中には雨止んで照りだし、発走時には水気は引いてブチ寄りに…と、なんとも悩ましい走路状況であった)に。
前日コメントでも「雨希望」を表明していた⑥中村杏が、同ハン先行した③鐘ヶ江をイン寄り丹念に追い、前団ごちゃつくところを5周1Cでイン突破。そのまま押し切り、初のGIタイトルを手にした。

全体には、選手もファンも難走路に翻弄された5日間に。
今年8月後半から走路改修に入る予定の山陽だが、それまでの雨・ブチは穴党注目の走路となりそうだ。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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