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★2023年オートレース界への提言


■沢朋之
新年度は全国的に更に開催日程が増加するとも聞いているオートレース界。
しかし年間を通して取材・予想をしていて「このまま日程だけ増やして大丈夫なのか?」と思うことも多々。
以前から提言させていただいていることの蒸し返しも含め、改めて提案したい。

■開催のより明確な差別化
○普通開催:地元選手中心の「日常的レース」として
→地元選手が地元ロッカーでじっくり整備ができる
→ファンが地元選手の動向を追いやすい
→人車移動経費の削減
 
○GII:ランク構成は不問の「企画レース」
→先日浜松での「オートメモリアル」は面白かった
→新年度以降も様々な新企画に期待(私も考えたい)

○GI:地元勢VS遠征勢による「地元のお祭り」
→あっせんは従来通り地元遠征半々
→番組編成や勝ち上がりに随時「地元VS遠征」的要素を

○SG:これまで通りの「全国最上位級戦」
→5SGそれぞれのカラーは出来上がっており、変える必要はなし?

全国各々夜レースをはじめ、開催が激増し、選手・関係者は疲弊し始めているのも正直なところ。上記のように「地元は地元選手中心」で動かすことにすれば移動や経費の削減、ファン側からすれば予想がしやすいと、一石二鳥は明らか。
以前のように「他の場のトップ選手は記念の時でないと見られない」とすることによってGI・SGの有り難みも増そうというもので、ああっ、一石三鳥だ!
「普通開催もGIも同じようなメンバーでツマラナイ」というファンの声もいぜんあり、車立てを含めた開催ごとのバラエティさを、もっともっと考えるべきかと。

■番組編成改革
オートレースは「興行」であり、各レースの番組はいわば「商品」。お客様が興味を持ち、買いたくなる魅力ある商品にするために…

○車立て
私の周囲の濃い目のオートファン(年間車券購入額数百~数千万円)のほとんどが「7車立てはつまらない」と言い、購入額も減っているようです(ミッドナイトを除く)。
まず12R制のデイ開催においては、8車立てで行うべきでしょう。オートレースの醍醐味は「最後方からの追い込み」と単純に考えても、車立てが減って追い込みが容易になればレースの面白味は減り、車券的妙味も少なくなって穴党ファンは離れてゆきます。自宅酔客の多い(であろう)ミッドナイトは6車立てで上等。むしろ酔ってあまり考えるのも面倒だし、少車立てのほうが(笑)。
デイレースとナイターレースは購買動機的に全くの別物、と見ております。

○初日予選の勝ち上がり変更
近況特に浜松の開催初日予選では、S級選手を各レースに均等に散らすため、本命ガチガチのレース・配当が連発。あまりの安い配当の連続に呆れ、途中でやめてしまうファンも多いのではないか。正直、予想をしていても面白くなく(「当たって当たり前の予想ほど張り合いのないものはない」)、なんとかならないものかといつも思っております。
全レース同格の予選だからこうせざるを得ないのであって、せめて前半と後半で勝ち上がり条件を変えれば(1~6Rは上位2名勝ち上がり、7R以降は3・4名勝ち上がりなど)、S級勢を後半に集めて…といったことも可能ではないか。

1Rからレース場に来たファンは、用事でもない限りできれば最後までいたいもの。取ったり取られたり、配当も安かったりついたり…の中で、一日を楽しく過ごしていただけるような番組編成に期待したい。


■ジェット社
私個人的に思っていることですが。たくさんありますが今回は以下の2点を。

〇消音マフラーの支給制または買取制
これは実現するのは大変難しいことだと思いますが、私なりに思っていることです。
去年12月から川口開催が再開されました。みなさんもご存じの通り、昼夜問わず消音マフラーでのレースとなりました。消音マフラーは、節毎に抽選を行い、取り付け作業を行います。
この1か月間、選手達のコメントをいろいろ見ましたが、かなりの重労働らしいですし、また節毎に変調してしまうこともあるようです。
私の記憶では、川口ナイターが始まる当初、施行者様から聞いた話ですが、消音マフラーは1本10万円とか。この金額を支給制または買取制にするのは、施行者様なり選手なり、かなりの負担になると思われます。
しかし、選手達の苦労を軽減させ、またお客様が予想をしやすくするために、支給制または買取制、さらに折半制や個人保有制などなど、何はともあれ、同じマフラーでレースができることは、大きなメリットがあると思います。

〇レース場の活性化
オートファンになられた方は、まずレース場で生でオートレースを見て、そこからオートレースが好きになった方がほとんどだと思います。
なので、オートファンの方々がいらっしゃるのは、根本はレース場があるからだと思います。その根本となるレース場が活性化しないと、より発展に繋がらないのではないかと私個人的に思っています。
ネット投票が盛んになった昨今です。またコロナの影響もありました。よって来場数の減少は致し方無いことだと思います。
しかし、それに負けず「レース場に行きたい!」と思わせる努力を続けることは、すごく大切だと思いますし、今後もぜひ引き続き頑張って頂きたいと思っております。
私も現場で働いている人間です。レース場が活性化すれば、食堂の方々や、従事員の方々も、いつも以上に覇気がでて、より活気のある良いレース場になると思います。
これは、私の売上が上がるようにとか、そういう自分勝手な言い分ではなく、全体のことを考えての意見です。経費が掛からない程度で、いろんなアイディアがあります。それはまた別の機会に。


■高橋希
沢記者からの難題に頭を悩ませましたが、少しだけ提言してみたいと思います。
(沢:そんなに無理難題でしたか・苦笑)

①エンジンをレース場で管理
ボートレース方式とはなってしまいますが、エンジンは抽選でパーツ交換は1節に1回だけ行う。
大きな変化であるためハンデや賞金など様々なルール整備は必要ですが、強い選手でも厳しい戦いとはなりそう。

②ハンデ重軽化の明確化
伊勢崎担当のため、青山周平選手とはスーパーハンデのことについて話すことが多く、他の選手ともハンデについては議論することが多い難しい課題だと思います。
どうなるとハンデが重くなるのか?完璧なルール化は難しいと思いますが、ある程度の指針があれば選手もファンも納得するのではないでしょうか。

③SSフェスタ持ち回り
これは今節川口場内で感じたことですが、改修工事などもあってせっかく本場に来たのに観戦スペースがなくモニターで見ている人もかなりの数がいました。
SSは川口で行うのが当たり前のようになっていますが、このような熱い戦いは生で観戦できる状態で各場が持ち回りで行うのも悪くないのではと思います。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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