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★私的オート界三大ニュース


■沢朋之
早いもので今年ももう年末。そしてもちろんスーパースター。
本年も取材記事、解説、予想配信と、各々ご覧いただき有難うございました。
車券予想のお役に立てたでしょうか?
取材にご協力いただいた選手・関係者の皆様にも御礼を申し上げます。

さて、今年の極私的オート界三大ニュースを挙げてまいりましょう。
★1日2度乗りの実施
★川口オート長期休催から再開後はオール消音化
★35期・佐藤励選手の衝撃


昨年来の開催スケジュール改革の中でも、最もインパクトが強かったのが「2度乗り」。
オートレースの現場の状況を知る者として、まさか本当にやるとは…と、今でも思っております。
開始以降、選手側の反応は様々で「特になんということはない」という選手もいれば「キツイ」と話す選手も。それでも、今の選手数で増加一途の開催スケジュールを運用していくためには、今後も2度乗りは増加の一途となるでしょう。今のところ目に見えるトラブルはないものの、様々なイレギュラーの事態を想定して進めるべきかと思います。

今年7月以降、約5か月間の休場となった川口オート。その間、死のロード的遠征行脚を強いられた川口勢選手の皆さんも本当に大変そうでしたが、それ以上に驚いたのが、再開後のオール消音化
防音壁ができるまでの暫定処置とのことではあるものの、これを機に業界全体が消音化に向かうのか…? 選手もファンも、そして我々も、2023年はより消音レースが多くなってゆくと考えるべきなのでしょう。

そして川口といえばスーパールーキー・佐藤励選手
先月「今月の注目選手」でも書かせていただいた通りそのスケール感は半端なく、正直現在のトップ2(鈴木圭・青山周)をおびやかす選手は当分現れないのではないか…と思っていましたが、現れちゃったよおい、という驚きのもと、日々のレースを追っています。
ここまで叩き出したタイム、成績全てがルーキー2級車としては破格にして、直近の地元雨レースでは1級車をインから抜こうとしたり(笑)と、度胸とアグレッシブさもその魅力。佐藤選手以外にも35期生は全体にレベルが高く、一級車乗りとなる来年が楽しみ。

ほか、ホーム・浜松では新スタンドの落成など、例年に比べてもトピックスの多い一年でした。まずはこの後のスーパースターを目いっぱい楽しんで、更に楽しみの多い新年に備えたいと思っております。

■ジェット社
毎年定番の「オート界3大ニュース」ですね(笑)。
今年もいろんな事がありました。
たくさん述べたいことがありますが、最終的には明るいニュースを中心に、私からは以下の3点を選ばせて頂きました。
★新井日和選手が女子史上初の10代&デビュー最速優勝を更新
★佐藤励選手がデビュー最速Gレース優勝の記録を更新
★第一歩を踏んだ川口オートレース場


まず日和選手。「佐藤摩弥2世」の呼び声があるほど、この選手の走りは本当に素晴らしいです。同じ派閥の青山周平選手の指導が素晴らしいこともあるでしょうけど、教え通りに、しっかり結果を出すことはなかなか難しいことです。
そんな中、このような記録を達成したことは、日和選手自身の能力を感じますね。2級車ながらスタートが早いし、スピードもあるし、競り合いになってもギリギリのラインで強気に走ります。1級車になれば、なお開花しそうです。

佐藤励選手も素晴らしい成績を収めています。
励選手はデビューが遅れましたが、それを払拭し、今ではオート界の未来を背負う逸材だと思われます。デビュー最速でグレードレース(山陽G2若獅子杯)優勝を果たし、今では最重ハンデから10m前の位置でレースを強いられています。
当時2級車だった青山周平選手や鈴木圭一郎選手でも、なかなか勝てない超過酷な番組構成です。それでも、しばしば連対しますから、この選手のポテンシャルはハンパないですよね。2級車の規定の走行回数に達していないので、1級車デビューはもう少し先になりますが、今後が楽しみです。

そして川口オートレース場。みなさんもご存じの通り新走路になりました。
新走路に加え、安全対策として直線部に緩衝材が設置され、コーナー部分の金網を1メートル下げる措置もされました。また、大型ビジョンの修復、3~4コーナー付近には新たな照明塔の設置、新発進合図機の導入もされました。
まだ、改修工事が始まったばかりですので、いきなりは全て完成とはいきません。今年の年末は、入場規制などお客様にご迷惑をおかけするところがあると思いますが、これから段階を踏んで、いずれは素晴らしいレース場になるのではないかと思っている次第です。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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