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山陽G1スピード王決定戦振り返り


■青山博亮
今年最後のG1レース、山陽スピード王決定戦が終了。

優勝候補に目された全国No.1の鈴木圭一郎選手が直前でまさかの私病欠場。全国的な寒波も到来で一気に冷え込み、初日から雪が舞う中でのレースとなりました。
連日の不安定な走路状況を勝ち上がった優出8名はこちら。
①石橋 大  0
②緒方浩一 10
③三浦康平 10
④松本 康 10
⑤丹村飛竜 10
⑥松尾啓史 10
⑦若井友和 10
⑧青山周平 10

地元28期の石橋大選手が2003年のデビュー以来、嬉しいグレードレース初優出。SSトライアル組は4名(三浦、丹村飛、松尾啓、青山周)が優出。
石橋選手と松本康選手の2名がG1初優勝にチャレンジ。青山周平選手は大会連覇をかけての1戦となりました。

レースは序盤で抜け出し決まった松本康選手がG1初Vに向けて突き進む。1番人気の松尾啓選手の攻めが早く2周回で2番手に浮上すると、3周3Cでは逃げる松本康選手をとらえて圧勝。

連日のパーツ交換の整備で抜群の機力に仕上がった松尾啓選手が2018年浜松スピード王以来、自身3度目のG1制覇
優勝戦後には「今節はSSに向けていろいろ整備のプランを考えてきましたが、その全てが良い方に行ってくれた」と整備が全て好転。3年ぶりのSSの大舞台に最高の弾みを付ける優勝となりました。

そして、自分の方では記録を中心とした今年の3大ニュースの方を紹介させていただきます。
○青山周平選手史上初【SG6連勝】での完全優勝!
今年8月の伊勢崎SGオートレースグランプリで、青山周選手が6連勝の完全Vの偉業達成。
優勝戦は0mオープンの1枠からトップスタートを決めて主導権を握ると、最後は意を決して飛び込む早川清選手を冷静に差し返して優勝。
2019年オートレースGP以来、自身2度目のSG完全Vを決めた青山周選手。6連勝でのSG完全Vは史上初の快挙となりました。

○単独スーパーハンデでのG1レース優勝!
こちらも青山周平選手の記録となりますが、今年9月に行われたG1ムーンライトCCを単独スーパーハンデで優勝。
10m前には松尾啓史選手、荒尾聡選手、高橋貢選手、早川清太郎選手といったトップクラスの面々が揃う中、周回ごとに着実な攻めで浮上すると、8周3Cでは先頭を走る高橋貢選手のインに飛び込み1着でゴール。
2020年にG2川口記念を単独スーパーハンデから優勝を決めていますが、今年はG1レースを単独スーパーハンデからの優勝。またしても大きなインパクトを与えるレースを見せてくれました。

○佐藤励選手デビュー最短グレードレース制覇!
今年10月に行われたG2若獅子杯で、佐藤励選手がデビュー最短グレードレースVの快挙。
優勝戦直前のパーツ交換の整備が大当たり。レースは好スタートから1周3コーナーでまくって抜け出すと、最後まで後続を全くを寄せ付けずに圧勝。
2021年12月にデビューを果たした大物ルーキーが、わずか306日でのグレードレース初制覇。
2018年のG2若獅子杯を制した中村杏亮選手の同記録(1年2か月18日)を、約4年ぶりに塗り替えました。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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