■高橋希
SGオートレースグランプリの激闘から、わずか1カ月足らずで開催されたG1ムーンライトチャンピオンカップ。
開催初日は9Rから湿走路、2日目は全レース湿走路、そして3日目は斑走路と予選期間は不安定な走路コンディションで争われました。
その走路コンディションで永井選手・木村武選手・有吉選手・黒川選手といった銘柄級は足元をすくわれ準決漏れ。
また準決勝戦はベテランの奮闘や落車などもあり、4R中3Rが万車券の大荒れとなりました。
【G1ムーンライトCC優勝戦メンバー】
①栗原勝測 0 3.38
②木村義明 0 3.38
③中野光公 0 3.36
④松尾啓史 10 3.32
⑤高橋 貢 10 3.30
⑥荒尾 聡 10 3.30
⑦早川清太郎 10 3.30
⑧青山周平 20 3.29
前日の圧勝劇もあって荒尾選手が人気の中心。
0線からは中野光選手が抜け出し主導権を握るも、10線先行の高橋貢選手が早めの攻めでとらえて先頭に立つ。
続いて2番手に浮上した荒尾選手が高橋貢選手に攻め込むが、ギリギリの攻防で高橋貢選手が何とか踏ん張り先頭を守る。
この両者による優勝争いかと思われたが、道中で松尾啓選手・早川清選手をさばいた青山周選手が、7周回4Cで少し流れた荒尾をかわして2番手に浮上。
最終周回3Cでは高橋貢のインに強引に切り込むと、うまく回り切ってムーンライト初制覇のゴールを駆け抜けた。
優勝戦当日には「スーパーハンデは厳しいです…」と話していましたが、今までにないくらいリラックスしていたのが印象的だった青山選手。
そんな厳しい展開でもきっちりさばきあげ、レース後は「もうこんなレースは二度とできません」と会心の勝利をかみしめるように話していましたが、青山周平の伝説はまだまだこれからと思うのは私だけではないでしょう。