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伊勢崎SGオートレースグランプリ振り返り


【沢朋之】
オート界2度目の6日制SGとして行われた伊勢崎SGグランプリ。
2度目だし、始まればあっという間か…と思いきや、前検日合わせて丸一週間はやはり長かった(笑)。

初日予選から配当は荒れ傾向で、特に2日目二次予選の前半、昼間の時間帯の熱走路では、断然格下と言っていい①号車の逃げ残りが連発で、6ケタ配当を含む3連単万車券が続出。

中でも気を吐いたのが、共にSG初出場となった石川哲也、深谷俊太の34期コンビのスタート鋭発からの逃げっぷり。特に深谷選手は途中最重ハンに並べられながらも6日間で1着3本を重ねる大健闘ぶり。他3本は全て8着と、その「ピンパー」ぶりも鮮烈な印象として残った(苦笑)。

迎えた5日目準決勝戦はもちろん全て0Mオープンの8周戦。
9Rでは前日準々決勝戦を苦手の雨で勝ち上がった①伊藤信夫のイン逃げ。外カマして2番手取り切った⑥荒尾聡選手の攻めを最後までおさえきっての押し切り1着。
10Rは今回こそSG初タイトルを狙う④早川清太郎が、①鈴木宏和の先行を2番手から序盤でかわしてそのまま1着。2着には序盤6番手から追い上げた⑧中村雅人が。
11Rは②小林瑞季の先行を、3番手で出た⑤永井大介が道中さばいて後半に逆転の川口ワンツー決着。3番手で追った⑦鈴木圭一郎は届かず、まさかの優出洩れに。
12Rではセンターからトップスタート切った④加賀谷建明を、外から2番手で出た⑦青山周平が序盤で逆転。後半まで加賀谷も粘ってそのままワンツーに。

…と、いくら8周戦とはいえ、10Rの中村雅を除いては、スタート後1周バックで3番手以内にいないことには優出は厳しい…という結果に。

迎えた優勝戦は枠番選択の結果、以下の並びに。
(※数字は試走タイム)
①青山周平  3.30
②早川清太郎 3.31
③永井大介  3.32
④伊藤信夫  3.32
⑤荒尾聡   3.33
⑥小林瑞季  3.31
⑦中村雅人  3.31
⑧加賀谷建明 3.33

試走3.2秒台はついに出ず。
人気は①=②を中心に①ー③、①ー⑤へと。

青山がスタート切り、早川が続くイン展開。永井も3番手取り切って序盤の順目は①②③⑤④。
その後は前2車で後続を離す展開となり、興味の中心は早川が青山にいつどのように仕掛けるのか?仕掛けられるのか??
内・外を再三うかがう早川だが、青山もコース外さず全くと言っていいほどスキのないまま終盤へ。
9周4C立ち上がりでやや早めに車を内に向けた早川が、10周1Cで青山のインに車を入れるもコーナー回り切れず、2コーナー立ち上がりではらんだところを青山がイン再逆転。青山がそのまま10周回のVゴールを駆け抜けた。

振り返ってみればやや単調なレースだったのは否めないが、早川選手が「いつ・どこで仕掛ける??」とハラハラドキドキの中、あっという間にゴールを迎えた感のある一戦。
展開は単調でも、いろいろな要素が詰まった濃い優勝戦だったのではないだろうか。

これを言うのももう何年目になることか…それでも早川選手には、今後もSGタイトル奪取を目指しての研鑽に期待したい。個人的には「いつかは獲れる!」早川選手だと思っております。

私の方はいつもの全国専用場外向け解説予想配信をさせていただいた6日間。予想目の的中率は72個レース中44本的中(うち万車券5本)とかなりのハイアベレージをマーク!
今回の飯塚GIでもYouTube同時配信も含め行いますので、ぜひ予想目をチラ見しにだけでもOKですのでアクセスください。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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