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【無料記事】
SSフェスタ2021振り返り


【沢朋之】
オートレースファンの皆様、明けましておめでとうございます。
今年もオートトレースモバイルをよろしくお願い申し上げます。

さて、昨年末大いに盛り上がった川口・スーパースターフェスタ。私にとっては実に14年ぶりとなる「現地に行かない」5日間となりましたが、オフィシャルYouTubeチャンネルでの予想配信をご視聴いただいた皆様ありがとうございました。
連日青山・高橋両記者の取材記事を頼りにしつつの予想となりましたが、特に4日目(12/30)の大荒れ傾向には、ほとほと頭を抱えながらの配信に。その上この日は5日間唯一となるゲスト無しの一人配信であり、愚痴を交わす相手もないまま(苦笑)、長い一日となりました。

それでも天王山となるトライアル最終日2個レースの攻防は見応えたっぷりで、11Rでは②枠からトップスタートを切った永井大介選手が押し切り。道中3番手からとなった①青山周平選手が、2日目反坊で失権の④金子大輔選手を最後までかわせず、3連単7万車券に。そして12Rでは前日落車の④鈴木圭一郎選手が、先行の①有吉辰也選手を中盤で難なくかわして不安払拭のトライアルトップ通過を果たす。

今回、いまだに一番印象深く残っているのが決定戦の枠番選択会
選択権一番の圭一郎選手が、常々「イメージ良くない」と公言していた赤の③枠を選択。場内にどよめきの声が上がる。これは今回唯一トップスタートを切れた2日目③枠を意識してのことか。
そして二番選択権の黒川京介選手が一瞬迷ってその外④枠を取る。ここが一番驚いたところで、今回節イチのスタートの切れを見せていた黒川選手。トップ2を相手に外からカマシ先行の自信ありか……??と見たものの、後述の高橋記者によれば①②枠は時計が遠くて見づらいという理由だったとか。
更にその後選択することになった青山周選手にとっては、三番目なのに①枠が空いているという事態に!
この瞬間の壇上での周平選手の「しめた!」という表情がそのまま決定戦につながった…そんな気がしてならない。

決定戦では試走から上積み気配あった周平選手。私も迷わず◎印を打つ。予想目本線は圭一郎選手相手の①ー③中心。狙い目は黒川選手の2・3着①③ー④=①②③⑤⑦と穴狙いも含めて手広めに。

レースは、あのプレッシャーのかかる場面でトップスタート切った黒川選手はただただお見事!しかし車に上積みあった周平選手も磐石のさばきで対応…というわけで、2着黒川選手、3着圭一郎選手で3連単2700円の結果に。

1回目フライングに散った⑦伊藤信夫選手。勝負をかけたスタートだったが…。これで今年はSSトライアルへの出場権が消滅。なんとも重い結果となったが、信夫選手には一年間モチベーションを欠くことなく頑張ってください、とエールを贈りたい。

【ジェット社】
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

【スーパースターを振り返る】
さぁ、年末のスーパースター王座決定戦は青山周平選手の3連覇となりました。
黒川京介選手がトップスタートを切りましたが、慌てず騒がず冷静沈着に先頭を奪取。
その後はコースを外さず見事に押し切りました。
青山選手は4日目の最終トライアルでは、トップスタートを切りながらも永井大介選手に交わされ、失権の金子大輔選手にもやられてしまいました。
道中のレース足に不安がありましたが、やっぱり勝負所はしっかり決めてきますよね。さすがナンバーワンです。

2着だった黒川選手も素晴らしかったです。トライアル初日から頭角を現し、優勝戦ではあのメンバーの中で、4枠からトップスタートを決め、青山選手をアオる足色がありました。前回のオートーークで「SSトライアル狙い目選手」に黒川選手を挙げさせて頂きましたが、まさか準優勝までするとはビックリさせられました。今後が非常に楽しみですね。

3着だった鈴木圭一郎選手も熱い走りを見せてくれました。トライアル3日目には被害落車がありましたが、しっかり立て直して持ち前のスピードを披露してくれました。
この他、一回目のスタートでは切れ味抜群だった永井大介選手、スタートを失敗しながらも4着まで追い込んだ佐藤貴也選手なども連対は十分にあったと思います。これは紙一重でしたね。
結局は去年も青山イヤーとなりましたね。今年もナンバーワンに相応しい走りを披露して欲しいです。


【高橋希】
2022年あけましておめでとうございます。
それでは早速、年末のスーパースターフェスタを振り返ります。

【シリーズ戦】
最重ハン組が着々と勝ち上がり、0mのオープン戦となった優勝戦。強烈なスタートを持つ鈴木宏選手と、強烈な追い上げを持つ松尾啓選手に人気が集まりました。
注文通りのトップスタートを鈴木宏選手が決めるが、1コーナーで横に並んだのは中山光選手。松尾啓選手と加賀谷選手はスタート遅れ最後方からのレースに。

鈴木宏選手に展開が向き押し切りかと思われましたが、徐々に番手を上げてきた松尾啓選手が最終周回1コーナーで捕らえて優勝のゴール。
同期で仲の良かった黒岩明さんに後押しされるかのような素晴らしいレース内容となり、天国の黒岩さんに捧げる優勝となりました。

【SS王座決定戦】
私は今大会、前検日と4日目・最終日の取材に参加させて頂きました。前検日はいつもの開催とそれほど変わらず和やかなムードでしたが、4日目にいったときにはもう緊張感のある張り詰めた空気となっていました。
そして4日間のトライアルポイント上位8名が決まり、枠番選択会では1番選択の圭一郎選手が「今回は3というイメージでした」と滅多に取ることのない3枠を選択。
「圭一郎さんが4を取ると思って、3を取るつもりでした」と話していた黒川選手は「1・2枠は時計が見づらい」と4枠を選択。そして3番選択で大好きな1枠が残っていた青山周選手は迷うことなく1枠を選択し決戦を迎えました。

レースは伊藤信選手のフライングで再発走となり、これが大きく明暗を分ける形に。1回目好スタートの永井選手は2回目失敗して、4枠から2度目も好スタートを決めた黒川選手が先頭でレースを引っ張る形に。
2番手から早めに黒川選手をかわした青山周選手が後続を抑える形でレースを引っ張ると、黒川選手・圭一郎選手を従えてのスーパースター3連覇を達成。

トライアルの2日目から4日目は苦しい戦いが続いていましたが、1枠という最高のポジションをゲットして本来の走りを見せつけました。
そして青山周選手選手と圭一郎選手に挟まれる形でレースを進めた黒川選手は、「攻めあぐねてしまいました」と残念ながら2着でのゴール。しかしながら今大会では最も見せ場を作っていた印象があり、今年はSG初制覇で飛躍の年を迎えそうです。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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