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哀悼・オートレースセンバツ甲子園


【ジェット社】
先日行われた10/30の川口普通開催の第9レース、佐藤正人選手が殉職されました。

この場をお借りして、哀悼の意を表し、心よりご冥福をお祈りします。

私は正人選手によく高配当を取らせて頂きました。また個人的に好きな選手でもありました。
すごく練習熱心で、走行練習はもちろん、スタート練習も頻繁にやる選手でした。正人選手が練習に出て来ない日は、あまり記憶にないほどです。

スタート力があり、突破力もあり、中軽ハン勢のなかでは、しっかり主導権を握ってくれる選手でした。
好調時は上がりタイムも出ますので、S級選手を振り切り1着を獲る時もしばしばありました。
一部のメディアでは、正人選手の攻撃型が「アウト」となっていますが、正人選手はインの突っ込みも鋭く、インからインの攻めも出来る選手でした。

予想屋の中でも正人選手が好きな人は多かったです。船橋時代からよく取らせて頂いていましたからね。

殉職される10/30、当然のように正人選手は朝練習に出てこられていました。私が測った走行タイムは3.45でした。
この日は、いつもよりマシンが外に向き気味だったのか?、ふっくらしたコース取りで走られていました。
これは定かではありませんが、あの時のマシン状態は、正人選手が好む感じではなかったかもしれません。
それでも、どうにかテクニックで乗りこなすのが正人選手でしたし、いつも通り1着を目指して懸命に走られていました。
正人選手は、オートレーサーとして本当に素晴らしい選手でした。

生死が紙一重のオートレース。事故は不運に起きるものです。そんな中、限界ギリギリで命をかけて走られている選手達には感服します。

正人選手、ご冥福をお祈り申し上げます。どうぞ安らかに。


【高橋希】
まずは10月30日(土)の川口開催で殉職された佐藤正人選手のご冥福を心よりお祈りいたします。
今後このような痛ましい事故が起きないように、今も療養中である牧野貴博選手と伊藤正真選手の1日も早い復帰と併せましてお祈り申し上げたいと思います。

さて、今回のフリートークでは業界初の試みとなった【オートレースセンバツ甲子園】のことを。
私は前検・初日と取材に行ってきました。

前検日や初日のオープニングレースで金子大選手が勝った時はいつもと変わらない雰囲気で、こんなものなのかなと思っていました。

しかしながらレースが進むにつれて得点を計算している選手の姿も見られ、ロッカー内は大きな盛り上がりを見せていました。そんなロッカー内でのやり取りを少しだけ紹介したいと思います。
※選手たちのやり取りは冗談交じりなので温かい目でご覧ください(笑)

まずは直前の伊勢崎開催優出で、今大会も注目の選手となっていた鈴木清選手
川口地区の期待を背負いながら初日は5着と敗れ、出迎えた後輩選手から「あのスタートは何なんですか!」と言われ清選手も苦笑い。
「川口地区のためにリング交換までしたのに悪くなっちゃいました」と話すと、「リング戻してください」と最後まで後輩たちの厳しい指摘を受けていました。
「明日はポイントしっかり稼ぎます」と誓ってくれた通り、2日目は3着としっかり立て直していました。

次は11Rのヤングセレクションに出走した地元34期の野本選手。4着ゴールで出迎えてくれた地元の先輩選手たちは「ポイント取ってくれて良かった!」と和やかなムードでしたが、去り際に「最後(3着は早津選手のインに)入れたんじゃねえの?」とこれまた厳しいお言葉。
「明日はしっかり攻め切ります」と笑いながら話してくれましたが、翌日も4着だっただけに先輩方からどんなお言葉をいただいたのか気になるので後で聞いてみようと思います。

そして6Rに出場した人見選手は、「みんなが俺の足を引っ張るんですよ!」とコメント。
しかしながらそう話している自身も5着だっただけに、聞いている記者側も人見選手の独演会には大いに笑わせていただきました。
普段から結束力が高い印象の山陽地区なだけに、地区優勝もあるのかなと思っていましたが、結果は地元伊勢崎が意地を見せる形で優勝となりました。

普段は個人戦で全員が敵という関係ながら、今回の地区対抗戦はロッカー内でも非常に盛り上がり予想以上に見ごたえがあったと思います。
今後もこの大会が定着していくとともに、オートレース独自の新しい大会を作りさらに盛り上げていって欲しいと思います。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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