【沢朋之】
地元ナイター王・早川清太郎が断然の強さでこのＧＩ、４度目の美酒となったムーンライトチャンピオンカップ。
一本道で難解な当地湿走路は初日の中盤以降のみ。５日間大方が良走路で行われ、高速ナイター戦を楽しむことができた。
その優勝戦は０・１０Ｍのハンデ戦となり、位置絶好となった③木村武之が⑥早川清太郎・⑧青山周平と人気を三分するオッズに。その木村はスタートを浮かせて出遅れ、代わって④佐藤貴也がトップスタートから０線①湯浅浩を早々に叩く。しかし早めにその２番手に付けた早川の勢いたるや凄まじく、同期・佐藤を一発でイン差しかわして…という流れ。
今回当初から新品クランク投入で上積み顕著だった早川だが、日々の調整で後半はさらに上積み、敵は雨だけの状況に。
スタートの切れも上々で、１０線の角度があったとはいえ、外の荒尾、青山周に先行できたのも大きな勝因だろう。
終盤青山の追い上げに屈し、惜しくも３着に敗れた佐藤貴も準決勝前のクランク交換でエンジン良化顕著。当初出ていたドドドも３日目以降は解消されたとのことで、今後が楽しみな一人に。