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伊勢崎SGオートレースグランプリ振り返り


【青山博亮】
6日間現地取材にあたらせていただいた、伊勢崎SGオートレースグランプリ振り返りを。

SGオートレースグランプリ=伊勢崎ナイターで定着しつつあるSG開催。
初日から良走路でレースが行われるも2日目からは湿走路となり、連日の不安定走路を勝ち上がり優勝戦に名を連ねたのは、1枠から金子大輔選手、篠原睦選手、重富大輔選手、鈴木圭一郎選手、新井恵匠選手、若井友和選手、笠木美孝選手、田中茂選手の8名。

篠原選手、重富選手、新井選手、笠木選手の4名がSG初優勝を狙う一戦。鈴木圭一郎選手はSG連覇&最年少グランドスラムをかけての大一番となりました。

レースは笠木選手のフライングにより再発走。
2度目のスタートは2枠の篠原選手がトップスタートを決め、人気の鈴木圭選手も序盤で重富大選手を捕らえて2番手に付ける。その鈴木圭が強めの動きから終始仕掛けの隙を伺うも、最後まで隙を与えない完璧なレース内容を見せた篠原睦選手が悲願のSG初制覇となりました。

1999年のデビュー以来、SG13回目の優出で悲願のSG初制覇となった篠原選手。レース後は同期を始めとした仲間に迎えられ喜びを爆発。
インタビューでの「21年掛かりましたが、やっとSGに手が届きました。諦めず頑張れば良い事があるんだなと思いました」といった言葉も非常に印象的でした。

実力は誰もが認める存在ながら、G2タイトルまでしか記念タイトル制覇がなかった篠原選手。見事に難走路を乗りこなし、多くのファンも待ち望んだビックタイトル獲得となりました。

また、2着の鈴木圭選手はSGグランドスラムはまたしてもお預けとはなりましたが、連日不安定走路の中唯一の節間オール2連対と安定感は目を見張る物がありました。この悔しさを糧に更なる成長から、来年こそは大偉業達成といきたいところです。

そして24年ぶりにSG優出を決めた笠木選手は、準決勝戦の最終コーナーでは勝負の大捲りを決めて優出。捲りが決まった瞬間のロッカー内での多大なる拍手も印象的でした。

今年も感動的な結末となったSGオートレースグランプリ。SSトライアルに向けてのポイント争いも終盤を迎え、ここからもかなり熾烈な争いとなりそうです。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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