【ジェット社】
さて今回は、私の方からは…
・3強時代の到来
・河合久選手と仲野秀哉選手の引退
の2つのお話をさせて頂きます。
まず、先日行われたSG全日本選抜は荒尾聡選手の優勝となり、青山周平選手と鈴木圭一郎選手の2強時代ではないと思わされるレースでした。
鈴木圭一郎選手は、SS王座決定戦では1枠の青山周平選手に封じ込まれて2着に終わりました。レース後のコメントでは「1枠を選べば良かった」と言っていました。そして前回のSG全日本選抜では迷わず1枠を選びました。
一方、青山周平選手は、前々回のSG全日本選抜でSGグランドスラムが懸かっていながら、大型台風19号の上陸により早退されました。度重なる千葉県の被害を心配しての早退でした。
このSG全日本選抜では、圭一郎選手は5連覇達成がかかり、青山選手はグランドスラムがかなる一戦で、より思いがつのる優勝戦だったと思います。
そんな中、この2強を粉砕したのが荒尾聡選手です。
しかも、青山周平選手がトップスタートを切ってインを閉めている中、2番手にエンジンが良かった伊藤信夫選手が重なる展開だったのに、インから2車をまとめて捌いた走りはかなりインパクトがありましたね。
荒尾選手は、スタート・スピード・テクニックはもとより、勝負所をしっかり見極める洞察力があり、走りがクレバーです。おそらく道中の判断能力は全国でもナンバーワンかもしれませんね。
もう2強時代ではないです。あきらかに3強時代が到来したと思いました。
次に、河合久選手(川口)と、仲野秀哉選手(飯塚)が引退されました。
河合選手と仲野選手は、試走タイムが関係なく、よく高配当を提供してくれました。
私は、この御二人に10万円オーバーの配当を、共に取らせて頂いたことがありました。引退はすごく残念です。
第2の人生でも、できればオートレースに携わって今後もご活躍して頂きたいです。
そして、今年の6月ごろには35期生がデビューします。勝負の世界であるため、厳しい現状があります。代謝制度により、また何人かの選手が引退されると思います。
新しい時代が訪れる度に、これは致し方ないことですが、ちょっと寂しいですよね。
【高橋希】
伊勢崎オートレース場はまたしてもレジェンドカップから無観客開催となり、年に1度の巧みな技の競演を生観戦することができませんでしたが、こればかりは仕方ないところですね。
そのレジェンドカップはご存じの通り地元レジェンド・高橋貢選手の3連覇で幕を閉じましたが、その直前の飯塚G1でも優勝しており今年に入って好調です。
また昨年のSG優勝以来長らく好調を持続していて、SG全日本選抜では優出して見せ場を作った伊藤信選手に、同じく優出決めた佐々木啓選手・木村武選手・若井選手。
その大会で予選道中存在感を見せつけた浦田選手・浜野選手と、レジェンドカップ組が今オートレース界を盛り上げてくれているのは嬉しい限りですね。
スピードレースとなっている現代オートレースですが、この世代には青山周選手・圭一郎選手にまだまだ負けない走りでこれからも楽しませてもらいたいですね!