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飯塚G1開設記念振り返り


【沢朋之】
私自身、新走路の取材は初めてとなった飯塚GI開設記念(1/20~24)。
初日・2日目予選は良走路のもと、ナイターの時間帯では試走3.26、25が当たり前の超高速戦が展開。
しかし準々決勝・準決勝は湿~ブチとなり、車合わせに難儀する選手たち。

取材・予想を担当した私の方も、2日目までの流れと選手比較が全く用をなさず戸惑い多い中、迎えた優勝戦は良走路にして以下のメンバー。

【優勝戦】
※10Mオープン
①中尾 貴志 3.36
②加賀谷健明 3.32
③平田 雅崇 3.30
④吉原 恭佑 3.31
⑤佐々木 啓 3.27
⑥高橋  貢 3.25
⑦荒尾  聡 3.26
⑧鈴木圭一郎 3.26

まずは鈴木圭一郎がまさかのフライング!
2回目のスタートは平田が先行。外から佐々木、高橋と続く。
3番手でレースを見据えた高橋が4周1Cで佐々木をかわすと、5周3Cでは平田のインをスムーズにさばいて先頭に。

平田も終盤ペース落とさずそのまま2着で粘り、中盤5番手から6周3Cで佐々木、鈴木圭を一気にマクって荒尾が地元エース意地の3着に。

高橋選手の上がりタイムは3.309!食い付く新走路での8周戦とはいえ、驚異の時計と言っていいレベル。

この節の貢選手は、当初、前節地元シルクカップからのコーナーの乗り辛さが解消できず、初日・2日目は共に4着。しかし2日目後のフレーム交換が功を奏し動きがぜん良化となった。
この後、直近の地元G2レジェンドカップまでの快進撃はご存知の通り。

個人的に記憶に残ったのは、まず加賀谷建明選手
スタートが全く攻められないF3持ちでありながら、3・4日目の雨に助けられての優出…と見られがちだが、日々スタート練習を繰り返しながらのタイミング良化があってのこと。
エンジン的にも晴雨とも高位安定させており、決して雨を味方にしただけの優出ではなかった。

そして山浦博幸選手
準決勝(ブチ走路)では3着惜敗も、前日の湿走路では鈴木圭選手と同じ試走タイム。そしてこの日はブチで高橋貢選手とこれまた同じ試走タイムを叩き出し、ファンを沸かせた。
レースでの動きも両日とも上々で、新走路の外が利く状況では水分のある走路でも十分動けることを証明した。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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