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冒頭フリートーーク


○●沢朋之○●
年末年始の取材ラッシュを終え、ホッと一息だったこの10日間あまり。気がつけばそろそろ4月以降の新年度の開催スケジュールも出ようかという時期で、また新たなる一年へ向けてのこともいろいろと考えなければなりませんな。

前々回、川口SSフェスタ編の当欄で記した「とにかくオートレースは(他競技よりも)面白い!」という部分に、周囲のファン・関係者の皆様から反響が多かったので、今後のためにもそのあたりを改めて。

オートレースはギャンブル競技としてのシステムの完成度をはじめ、程良い規模、初心者でも数字だけである程度の予想が可能…等々、公営4競技の中でも、最もとっつきやすいと言うか、入って来やすい競技であるにも関わらず、これまでは販売インフラ(レース場数・場外数・ネット投票会員数)の少なさが難となり、マイナー競技の位置に甘んじてきた。
しかしここ最近の専用場外増加、民間ポータルサイトを中心としたネット投票ファンの増加、そして森且行選手のSG優勝報道などにより、認知度が急激にアップ。
そんな面白いオートレースに新たに触れる人の数が右肩上がり…。そんな現況かと思います。

まずは、そうした新規ファンに更にオートレースを覚えてハマっていただくための方策を提案するならば「(他競技に比べて)選手数が少なく、各選手の特徴が覚えやすい」点を最大限利用すること。
選手の個性、レース傾向などの情報を、テキスト・データ・動画等を駆使して流し、こまめに更新してゆくことが大事と考えます。

各種情報の中でも、私が予想・解説で最も重宝しているのが「選手同士の対戦データ」。
普段はあまりコメント等にも出てきませんが、実は選手間では「抜きやすい・抜きづらい相手」というのがかなりあります。

「抜きづらい」の理由はコースが被る、グリップのタイミングが合ってしまう…等々。予想時、比較に迷った際の最終ファクターとして使い、かなりの実績を残しております。下位選手が思わぬ上位選手に対して先着率が高かったりする場合が多々あり、穴狙いの材料としても有用なこのデータが簡単に見られるよう、オフィシャルサイトやモバイルで可視化していただければ、ファンの皆様も更に予想しやすく・買いやすくなるのではと思いますが、いかがか。


○●ジェット社○●
今回は飯塚G1開設記念のオートーークという事で。
私の方からは、これから行われる開設記念の状景といいますか、雑感を述べたいと思います。

去年の飯塚G1開設記念は旧走路で日中開催で行われました。しかし今回は新走路で、なおかつ、通常マフラーによるナイターで行われます。

新走路になってからの飯塚走路は、桁違いなタイムを連発しています。例えば去年12月に行われたG2オーバルチャンピオンCの時は、優勝した鈴木圭一郎選手の上がりタイムは3.295でした。
旧タイヤ時代に、伊藤信夫選手や池田政和選手が3.2秒台を出した記憶がありますが、近年のオート界では、3.2台は見ることはありませんでした。

そんな食い付きの良い飯塚新走路。今回の飯塚G1開設記念は、通常マフラーによるナイター開催となります。
新走路・冬のナイター・通常マフラー、この3つの組み合わせは、選手達にしても初めての領域ですし、未知の世界ではないでしょうか。

どちらにしても、超高速戦になることは間違いないですね。
我々予想屋もどんなレースになるか?興味深々でございます。


○●小森亮平○●
大寒波襲来で記録的積雪もあった飯塚オート周辺。2021年初開催となるミッドナイトでも開催中止に見舞われる残念な形に。よって飯塚オートの新年1発目はG1開設記念からの出発となりました。

近況は西(飯塚、山陽)でも34期が1級車デビュー。34期の中でも、石本圭耶選手(飯塚)、古城龍之介(山陽)、早川瑞穂(山陽)の3名は怪我での出走回数不足や欠場中ということもあって、1級車デビューはお預け。

東(川口、伊勢崎、浜松)の方では、川口の上和田拓海選手がデビュー節で完全Vや、その勢いで10連勝達成など凄まじい勢いで活躍。
また、早津康介選手や女子レーサーの本田仁恵選手や信沢綾乃選手らも勝利を飾って上々の発進となっていますね。
一方の西の選手は…

■川口裕司(飯塚)
 山陽3開催:4着(湿)→2着(斑)→1着(良)
■藤川竜(飯塚)
 山陽3開催:5着(湿)→2着(湿)→6着(良)
■長田稚也(飯塚)
 山陽3開催:4着(湿)→2着(湿)→2着(良)
■道智亮介(飯塚)
 山陽3開催:6着(湿)→1着(湿)→2着(良)
■松尾 彩(山陽)
 山陽3開催:7着(湿)→1着(湿)→1着(良)
■山本 翔(山陽)
 山陽3開催:3着(湿)→2着(湿)→1着(良)

結果はと言いますと、初日は地元山陽の山本翔選手が3着で掲示板入りを果たしただけで、残す選手は4着以下と惨敗。
この敗因としては、1級車初のレースが練習もあまりできていない湿走路になってしまったことも一つの要因ではないでしょうか。

私もハンデ位置も変動なしで、東の選手の結果を参考に前夜予想では強めの印を回しました(結果、予想は当たらず申し訳ございませんでした)。

また、2日目以降は斑や良走路で勝利や掲示板入りを決める結果となりましたね。勝ち切れなかった選手にレース後のコメントを聞く限りでは、スタートに不安のある選手が多かった印象ですね。
まだスタートに慣れておらず、練習でも切れ具合に自信アリといったコメントがあまり聞かれませんでした。

私なりの印象としては、東の選手と西の選手に若干レベル差が生まれてしまっている印象。
これは西の選手については、2級車デビューの時から以前の飯塚特有の斑走路(バクダン)でのレースや湿走路のレースが多く、練習から思い切り乗れていなかったことの一つの要因ではないかと感じています。

ただ、飯塚は新走路になってかなり食いつく走路。これからは食いつく走路で練習やレースを重ねることで技術もメキメキと上達することに私は期待。これからも切磋琢磨しながら頑張っていただきたいと思います。

それでは間もなく、飯塚G1開設記念が開幕となります!

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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