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冒頭フリートーーク



○●沢朋之○●
長梅雨もようやく明ける気配ではありますが、ここ直近の2G1(飯塚ダイヤモンド・川口キューポラ)はいずれも雨続き。
完全良走路でのレースが極めて少ない流れとなり、当然のごとく車券売り上げも低迷。
「こんな走路じゃ買いたくても買えないよー」というファンの皆さんのお嘆きが聞こえてくるようです。

そんな中、私の試走後リアルタイム予想は2節ともまあまあの的中率を維持。
正直自分でも半信半疑ではあるのですが(苦笑)、SNS等で「湿走路やブチ走路ではどうやって予想してるんですか?」というご質問もいくつか頂戴し、今回は、現在の雨・ブチ走路に関する車券的考察を簡単にまとめてみたいと思います。

私の場合、不安定走路においてはまず注目するのは各選手の勝率データ。モバイル会員の皆様も閲覧可能な「走路別勝率データ」というやつですな。
これの何が優れているかといえば「湿とブチが別々になっている」。放送等で公開されている勝率データはほとんどが「湿・ブチ込み」であり、ほぼ乾きかけのブチ走路などではほぼ使い物にならないと言って良く、湿なら湿、ブチならブチに特化したモバイル勝率データこそ、実用に耐え得るものと言えましょう。

続いてはよく言われる、場ごとの走路特性。「外が利く・内が利く」というやつです。
個人的には各場の現況について、以下のように理解しています。

○川口
(湿)5場の中では外が利く方。雨が降っている最中や水浮き走路では特に。止んで水分が減ってくるに従いイン寄りに
(ブチ)外は滑りがちで基本内寄りの一本道に近い

○伊勢崎
(湿)イン寄り優位が多いが、たまに外が使える状況あり
(ブチ)最近あまり遭遇しないのでよくわからないが、やはりイン寄り優勢?

○浜松
(湿)よほど大雨ザーザー降り&水浮きの時以外は概ねイン優勢で一本道傾向強し
(ブチ)まんべんなく乾き、ほぼ良走路同様

○飯塚
(湿)大雨の際には外が利くこともあるが、概ねイン一本道傾向で前々・スタート先行優位
(ブチ)バクダン(濡れたところが所々に大きく残る状況)が多数でき、前々・スタート先行優位傾向さらに強まる

○山陽
(湿)5場中最も食いつくとされるが、外寄りはその時々により微妙。試走で外回して時計出れば
(ブチ)スタートライン付近や1・2コーナーにバクダンできやすく、やはり先行優位

これを念頭に、あとはレース毎に8選手の勝率データとスタート展開を絡めて、というのが主な予想の流れでしょうか。
あともう一つ「試走で断然の時計を出した選手には逆らわない」というのも大切。レース時に多少走路状況が変わっても、これは通用することが多いです。

以上をご参考に、今後は湿・ブチでも車券をお楽しみください。
…あっ、もう梅雨明けか(苦笑)!?

○●ジェット社○●
飯塚G1ダイヤモンドレースに続き、先日は川口G1キューポラ杯がありました。
Gレースが目白押しの中、普通開催では34期生がデビューを果たしております。
将来のオートレースを背負う若者たち。これからどう成長してくれるのか楽しみです。

今回は、そんな34期生についてお話をさせて頂きたいと思います。

まずは、川口の上和田拓海選手。7/20時点で9走しており、デビュー節は4連勝し、次節は経験が浅いブチ走路では着外となりましたが、1着6回、2着2回、着外1回と、素晴らしい成績になっています。
ロードレースで培ったテクニックで、セアも難なく乗りこなしています。デビュー前の練習では、4周回タイムを測らせて頂きましたが、3.42、3.44、3.43、3.43と、コースを乱さずにしっかり回れていました。
これからハンデが重くなっていくでしょうけど、それも克服していく技量があります。今後最も注目される選手ですね。

デビュー戦を見事1着で通過した松尾彩選手。養成訓練課程において女性で初めて優秀賞を受賞した逸材です。
バスケットで鍛えた身体能力に加え、バイクの中型免許も保有しており、車メーカーの整備士をしていたためか、整備力も兼ね備えていそうです。
それに、ハンデが重くされた後、0ハンの選手のところを躊躇なくインから飛び込んだ姿を見ると、気持ちの面も強そうな選手です。スター性のある女子レーサーが、また新たに誕生した予感がします。

浜松の佐藤大地選手も乗りっぷりが良いです。現時点では9走しており、1着1回、2着2回、3着3回、着外3回。
2級車ながら3着が多いという事は、抜かれてから食らい付く走りが出来ているという事です。2級車は「頭あって紐なし」などと言われるほど、1級車との競り合いには脆いです。
そんな中、軌道を乱さずコーナーで上手く被せたり、良い走りが出来ている証拠だと思います。

飯塚の川口裕司選手も良いですね。現時点では7走しており、1着1回、2着2回、着外4回。
しかも着外だったレースでも、レース終盤まで良い走りが出来ていただけに、この選手もセンスがありそうです。

次に、古城龍之介選手野本佳章選手もレース内容は良いですね。そして、まだ連対率が低いですが、早津康介選手長田稚也選手なども3~5周目までは感じ良く走れています。
後半の対応が出来れば、開花しそうな感じがあります。

その他、まだまだ挙げたい選手が多数いますが、この場だけではとても挙げきれません(苦笑)。
彼ら彼女らの未来は明るいです。努力と根性でどんどん成長して行くことでしょう。また別の機会に語らせて頂きます。


○●青山博亮○●
前回の高橋記者と被る形となりますが、6月から続々とデビュー迎えていた34期生。7月初旬には山陽34期生がデビューを迎え、これで全場でデビューとなりました。
自分の方では川口と山陽のデビュー戦に立ち会う事が出来ました。

6月17日に川口でデビュー戦を迎えたのは、養成所最優秀賞を受賞した上和田拓海選手、早津康介選手本田仁恵選手

上和田拓海選手は元々ロードレース出身との事もあり、養成所から乗車センスは抜群だったように感じました。養成所を最優秀賞で卒業すると、デビュー戦は大きな期待に応えて危なげのない走りで快勝!2日目以降も1着を並べ、デビュー節は4連勝で締めくくった上和田選手
デビュー戦直後にお話を伺った時には、「走路温度が上がっていて試走は滑ったけど、試走でどのくらい滑るかが分かったので、レースでは滑らせないように冷静に走れました」とデビュー戦とは思えない落ち着いたコメントも聞かれました。
続く2節目でも課題の湿走路を乗り越え2勝を挙げるなどの大活躍。20日からの開催から勝ち上がりの権利も発生しているだけに、今後の活躍にも大いに期待したいところです。

早津康介選手はデビュー節こそ大敗が続いたものの、デビュー2節目の初日には雨で大逃げを披露。
惜しくも残り2周で捕まり2着に敗れたものの、初勝利まであと一歩のところまで来ています。

本田仁恵選手は身長167.5㎝の女性の中では長身レーサー。
デビュー戦は思い通りの走りが出来ず、2走目以降もスピードに乗り切れずに大きな着が続いていますが、タイムは着実に上がってきており今後の成長に注目となりそうです。

山陽34期生は7月8日に飯塚オートでデビュー。
まずは2Rにて山本翔選手が先陣を切ってデビュー戦を迎えましたが、レースでは序盤で捕まってしまい一気に8着まで後退。
それでも最終日のレースでは序盤からスピードに乗せ、終盤まで逃げるレースを見せてくれました。惜しくも捕まってしまいましたが、次節以降は初勝利も期待出来そうです!

古城龍之介選手はデビュー戦から大逃げ見せるも、残り1周で捕まってしまい悔しいレースに。
しかし翌日のレースでは試走3.46を出し1番人気を集めると、見事人気に応えて初勝利を飾りました。

養成所優秀賞を受賞した松尾彩選手はデビュー戦から1番人気に推されると、最後まで後続の追い上げを全く寄せ付けずに独走ゴールとなりました。
レース後には「1着を取るつもりで無我夢中で走りました」と力強いコメント。師匠の佐々木啓選手からも「練習の時よりも全然良い走りだった」とコメントも聞かれ、見事なデビュー戦勝利となりました。

まだまだデビューを迎えたばかりの34期生ですが、ご声援の程お願い致します。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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