トップ

【無料記事】
冒頭フリートーーク



○●沢朋之○●
SG全日本選抜を完全優勝した絶対王子・鈴木圭一郎が、次なるG2若獅子杯では湿走路の準決勝戦で吉原・小林瑞の同期コンビに先着を許し優出を逃す…。
まぁ雨でスーパーハンデはさすがに厳しかったというところだろうが、いやはやオートレースは難しい、というか面白い
天候、湿走路との相性、走路へのエンジン合わせ、その時の持ちタイヤ…等々、その開催の流れを掴んだ選手が結果的には勝つわけで。

私も予想をするにあたって「今回の流れをつかんでいる選手」をしっかりと見極めることが何よりも大事と思っている昨今であります。

そんな中、近況で3名の選手が引退届けを提出。
最も業界筋からファンまでに衝撃が走ったのは女子初のS級レーサー・益春菜選手。その膝の痛みは想像以上だったようで、以前一旦復帰した際には「もう大丈夫です」と笑顔で話していたものの、その後再び欠場となり、そのまま決意の引退となった。
スタート・道中の動き・整備力と3拍子揃い、後進の女子レーサーたちにも偉大なるお手本となる存在だっただけに寂しいというか残念な気持ちで一杯。今後何らかの形でオート界に関わっていただけることに期待をしたいが。

そして浜松の岩科州選手。こちらは家事都合での引退ということだが、浜松ロッカーでは幾度となく話を交わした選手だっただけにこちらも残念。
「汚いレースはしたくない」というのがポリシーで、それゆえに展開を掴めないこともあったが、序盤で突破した際のレース足は抜群で、人気の盲点でよく穴を開けていたイメージ。
個人的にも車券でいいところを取らせていただいたことも幾度か。ドドドに悩むことが多く、ここ近年は年間通してウインタータイヤを履いていましたな。第二の人生に幸あれ。

最後は山陽の藤達也選手寡黙な職人肌の選手だったが、同年代ということもあってロッカーではよく話をしていただいた。
以前山陽G1取材の折には、最終日のロッカーから徒歩で帰る私に車から声を掛けてくれ、駅まで乗せて行っていただいたことも。
この夏の浜松開催に遠征で来られた際には引退を匂わせるようなムードはなかったが…。長年の選手生活お疲れ様でした。


○●ジェット社○●
こんにちは。今回も宜しくお願い致します。

私のフリートークは、沢さん、青山さんと被ってしまっているかもしれませんが、私も先日引退された益春菜選手のお話をさせて頂きます。

益選手が引退を発表されて、オート界、いや、モータースポーツ界全体に衝撃が走りましたね。

皆さんもご存じの通り、益選手は日本のモトクロスでレディースチャンピオンに輝き、そこからオートレースに転身し、G2格を含め4回も優勝した選手です。
スタートが早くスピードも豊富で、道中の捌きも男性顔負けのテクニックがありました。

以前、モトクロス時代の益選手を良く知る関係者の方と話す機会がありました。益選手精神力も屈強しており、モトクロス時代に膝を痛めた時、歩けない状態にも関わらず、周りの人たちに担がれてバイクに乗りレースをしていたとか。
周りの人がどれだけ止めてもレースに出る意志がすごく固かったようで、しかも、そんなビハインドを背負いながらもレースでは見事な成績を収められていたようです。

益選手はオートレーサーになってからも、モトクロスで培った技量に、強靭なハートと惜しまない努力で、ついに女子オートレーサー初となるS級選手になるまで成長しました。
狭い角度からインに入っても飛ばずに回れたり、また、コーナーで強引に開け足しても、見事に旋回して捲りや被せを決めていました。
ライディング技術は高位で、私も見ていてビックリさせられる事が多かったし、選手やファンの方々をはじめ、予想屋の間でもすごく評価が高かった選手です。

そんな益選手の引退は残念でなりません。まだ32歳です。これから更に進化する逸材だったと思いますし、今後どのようなレースを見せてくれるかすごく楽しみでした。

今の医学ではレースが出来るまでに回復させるのが難しかったのと、益選手自身も想像を絶するほどの痛みと戦って来たと思います。
引退は、ご本人が考えた末に決められた事でしょうし、我々がどうこう言える立場でもありません。今では事実を受け止め、致し方なく思っております。

これからの人生も頑張ってもらいたいですね。益選手なら明るい未来を切り開いて行けると思います。
想像を絶するほどの痛みと最後まで戦い、オートレーサーとしてまい進した益選手に、今後も幸がありますように祈っております。


○●青山博亮○●
今年のSGは川口での日本選手権を残すのみとなり、年末スーパースターへの道のりもいよいよ大詰め。今年も年末の16名が非常に楽しみです。
そして先日までは若手選手が集まったG2若獅子杯が行われており、初日から盛り上がりを見せておりましたね。圭一郎選手のスーパーハンデも注目となりましたが、初日から33期生の逃走劇も目立ちました

中村杏選手、花田選手が開けっぷり走りから初日、2日目と連勝ゴール。
準決勝戦には花田選手、黒川選手、中村杏選手、木山選手の4選手が勝ち上がり、ここでも中村杏選手、黒川選手がハイペースの逃げから共に1着で優勝戦進出。
花田選手もペースを上げて逃げるも、終盤捕まってしまい惜しくも優出とはならず、木山選手は準決勝戦こそ8着には敗れてしまったものの、予選道中での動きはかなり目立っておりました。

33期生2選手が勝ち上がった優勝戦は皆様もご存じの通り中村杏選手自身初優勝をG2で決めており、ゴール後は力強いガッツポーズも出ましたね!
また最終日は稲川選手金田選手も1着で締めくくっており、まさに33期旋風を巻き起こした1節だったのではないでしょうか。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
(C)Autorace Mobile
(C)2019 CYBIRD