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冒頭フリートーーク


○●沢朋之○●
今年の梅雨は雨が少なめで、オートレースにとっては喜ばしい限り。

先日の浜松G2ウィナーズカップも5日間の大半が良走路で行われ、そんな中で目立ったのは地元大・大ベテラン鈴木章夫選手の活躍ぶり。
エンジン上昇とドドド解消の流れが重なり、5日間を1着2本、2着1本。現在20M前の位置とはいえ、さばき・逃げに好脚を見せた。

考えてみれば御年71歳にして近況の動き・成績は刮目すべきもので、70代でこのランク、そしてGレースで1着2本ということ自体、もっとクローズアップされていい。
先年引退された谷口武彦元選手のように、業界をあげてフィーチャーすべきだと思う。

浜松取材時、章夫選手がレースを終えロッカーに戻ると、若きS1・鈴木圭一郎選手が労をねぎらう光景をよく見かける。
このツーショットなどはオートレースのPRには絶好の図柄かと。業界関係者様にはなにとぞご一考を。

まぁ、かなりの照れ屋でいらっしゃる章夫選手のこと。
PRの場に出ることを快諾されるかどうかはわかりませんが…

○●ジェット社○●
約1ヶ月半ぶりのオートーークですね。今回もよろしくお願いします。

さて、この1ヶ月半の間に様々な事がありました。その中でも私個人的に忘れられないメモリアルがありました。

そう、5/20に片平巧さんの命日がありました。
3年前に亡くなられた時に追悼コラムでも熱く語らせて頂きましたが、片平さんはフォームがやわらかく、かつしなやかなで、高速でインコースを切り裂くように走る天才的なテクニックがありました。
また、強いハートを持ち、最後まで諦めない熱い走りをしてくれた選手で、そして何よりすごく練習熱心で天才でありながら努力の量がすごかった方です。
生まれ持った才能と決定力で、幾度も名レースを演じ、多くのファンが片平さんに魅せられました。車券の当たり外れを飛び越えて、あそこまで心に響く感動的な走りをした選手はなかなかいません。
私も大好きな選手でしたし、片平さんには沢山の感動と勇気を頂きました。

そんな片平さんの命日があった先月、某新聞社さんが全盛期の頃の片平さんのコメントを記載されていました。
すごく感慨致しましたので、一部引用させて頂き、ここで紹介したいと思います。

片平さんはコーナーで車を立てて乗る走法を実現するのに5年かかったようです。難事に立ち向かい悪戦苦闘しつつ不可能を可能にしたとの事です。
その事について記者さんに聞かれると「やれば必ず出来るという事です。やるにしても『出来る』と思ってやる。『出来るかな?』なんて迷いながらやるのはダメ。『出来る』と思ってやっていればいつかは出来る。」と答えたそうです。

また、片平さんは最強時も練習熱心だったようです。
普通なら一流選手ともなれば、マシンの仕上がり具合を確認したり、タイヤの当たりづけ程度の走行しかしない事が多いのですが、なぜそんなに練習するのか記者さんが訊ねると、
「うまくなりたいからです。自分では少しもうまいと思っていないし、限界とも思っていない。うまくなければ納得行く走りが出来ない」と答えたそうです。

このように、片平さんが強かった影には、天才でありながら並大抵ならぬ努力があり、最強であった時期でも、更に上を目指す姿勢があったからなのです。
この記事を読んだ時、片平さんはレーサーである前に、人として感服し見習う所がすごく多い方だったと再確認されました。
これからの人生で困難があった時は「出来ると思ってやる」。うまく行っていても「もっとうまく行くようにする」と、片平イズムを胸に頑張って行きたいと思う今日この頃です(笑)。

○●青山博亮○●
最近ナイターの季節が到来したと思ったらもうムーンライトの時期ですか、早いですね(笑)

そんな自分からは過去のムーンライトチャンピオンカップを振り返っていこうと思います。
個人的に印象に残ってるレースは第17回大会(2010年)の優勝戦。中盤で抜け出した金子大選手がG1優勝に向かって独走するも、終盤追い詰めた有吉選手が最終コーナーで捌いて優勝を決めたレース。
当時有吉選手はナイターレースに本当に強く、またムーンライト3連覇達成と大会の相性の良さを肌で感じたのを覚えています。

今年は過去10年の覇者が揃って参戦のムーンライト。果たしてどんなドラマが展開されるのでしょうか!?
早川選手の連覇にも期待が集まりますね。初日から非常に楽しみです!

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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