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★新年度に向け…オートレースにおけるハンデを考える

今回のメインテーマである船橋ラスト開催・プレミアムカップを終えると、最後には伊勢崎のベテランG2・レジェンドカップ(これも楽しみ)があって2015年度のオートレースも終了。
4月からはまた新たな年度を迎えるわけだが、5場体制になるにあたり、競技運営面でも色々な改革が画策されている模様。
先頃はまたファンに向けてのWebアンケートなども行われていたようだし。

私が一番提唱したいのは「タイヤをもっと食い付くように」と、やはり「ハンデ」についての件で。
先日の浜松G2ウィナーズカップ。
スタジオ解説の際にも何度も申し上げたが、準決勝まで「ベテラン中堅組」と「若手組」を混ぜなかったのも画期的だったが、その準決勝でハンデを据え置きにしたのもまた英断だったと思う。
あそこで10M前の選手が引っ張られたら(10M重くされたら)、もう一銭もいらなくなるのは目に見えているわけで。

「『これはいらない』と思われてしまう選手を極力ないようにする(売り上げ向上のため)」のを番組作りの第一義とするならば、準決勝で簡単にハンデを引っ張ったりするべきではないと思うし、私が番組編成担当なら、優勝戦でも引っ張らずに据え置くけどね。
軽ハン選手にだって、人車ともに仕上がればG1を獲れるんだぞという期待は持たせるべき。

そもそもオートレースの魅力はハンデ戦なのであって、オートの予想は「最重ハンが何人抜けるか」をベースにして初めて面白くてコクのあるものとなる。

対して、0オープンや10Mオープンでは「誰がスタート切るか!追えるとすれば誰か!以上!」で終わってしまい、これじゃ面白くもないし、そんなレースが増える一方の現状では古くからのファンが離れるのも自明の理。

後ろは抜いていく腕を、前は抜かせない技を駆使して、ファンは「コイツが何人抜けるか」と推理する…そこにギャンブル競技として成立するツボがあったのに、今や考えても賭けてもツマラナイレースばかり。
わかりやすい・当たりやすいオートレース」が昨今の業界キャッチであり、それゆえにオープン戦や短ハンデ戦が増加の傾向にあるのだろうが、ちょっと違うんじゃありませんか、とは言わせていただきたい。

車券予想は考えに考えて、そして的中させた方が喜びは大きいし、そういう遊びの方がビギナーだってハマリ度は高いはず。
最初から「わかりやすい・当たりやすい」レースでオートに触れた(コクを知らない)ファンは、ちょっと当たらなくなると飽きてやめちゃいますって。

やっぱり大人の遊びとしてある程度の複雑さがないと。
そしてあとは競技の仕組みと予想法をしっかりと教える指南役が各所に必要。
本場ならジェットさんのような予想屋さんにその役目を担っていただくとか。

であるからして、新年度のオートレース番組改革においては、ぜひ「ハンデ戦の強化・PR」をご検討いただきたいと思っているのですが、他ライターの皆さんはどうお考えでしょう?

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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