★青木:膝をついて走れるようになったことかな。
小学3年生くらいの時からミニバイクに乗って、50CCのレースに初めて出たんだけど、膝をついて走れるようになってから、大人のレースでも勝てるようになってきたんだ。
ま・杏:そうなんですね。世界ってどうやって行くんですか?
★青木:俺の場合は運が良かった。親父に夏ぐらいに”治親、世界に行くか”って言われて、”行く行く~”って答えた。
勉強嫌いだったから(笑)。
その時(16歳)国内B級(ライセンス)だったから普通行けないんだけど、チーム推薦ていうのがあって、その時38戦中30勝してて、タイムも全日本クラスのタイムを出してたと言うことで、冬に”世界決まったぞ”って言われて兄貴と一緒に行くことになった。
杏:飛び級みたいな感じですか?
★青木:そそ。恵まれてたね。
世界デビューは17歳の時だったんだけど、警備の人に”子供は入っちゃいかん”って止められた(笑)。
ま・杏:アハハハハ!初めての世界はどうだったんですか?
★青木:その時は125CCに乗ってたんだけど、初年度は14位。
2年目が波乱の年であり、きっかけの年だったんだよね。
シーズン中盤でエンジンが壊れて予選落ちして、そのレースは観戦したんだぁ。今まで中盤争いをしていたんだけど、先頭グループの走りを見て、初めていろいろ気付いた。トップにどうやったらなれるかとかね。
ま・杏:おお!
★青木:シーズンも終わりになって来て、この成績じゃやばいぞって思ってた時、オランダのチームが”うちで走れよ”って言ってくれてそこで走ることが決まって、その後アメリカでのレースが走り方とかコースとか得意なことが重なって予選2位くらいになってレースは4位。
それから火が付いて、最終戦で3位になって初めて表彰台に上がったんだ。