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冒頭フリートーーク


○●沢朋之○●
冒頭フリートークですが……今回は何をおいても鈴木圭一郎でしょう。

前人未到のSG4連覇!しかも自ら8枠を選んで!と、あっという間に超規格外・破格の完全王者の座に昇り詰めた感。
オールスターから転戦した浜松のロッカーでも他選手から「あの枠番選択の時、現場にいたんですか?」「なぜ8枠なのか、本人に聞きました?」とさんざん尋ねられ、選手間でも今や異次元のモンスター扱い。
ファンの方々にもいまだに聞かれるので、ここでその瞬間を振り返っておきましょう。

5月2日(オールスター4日目)夕練習終了後、優勝戦進出の8選手が検車場脇の下見室(レース前の選手が待機する部屋)に集合。

担当者:「準決勝戦1着の、予選平均ポイント上位者から好きな枠番を選択できる形になります。では…鈴木圭一郎選手」

その際、部屋の一番奥のソファに座っていた圭一郎選手は、立ち上がると選択用の表が貼られた壁(入り口近く)の方へとやおら近づき、自分で書き込みをしようとする…と、その瞬間気づいたように…

圭一郎:「あれ? (枠番を)言えばいいんですか?」
担:「はい、そうです」
圭:「じゃ、8で!(即答)

1・2秒の間があって、圭一郎選手の目の前に座っていた永井大、高橋貢両選手が「え!!??」と絶句。苦笑いで「おいおい、マジか…」という表情。
それを全く意に介せず、平然と自席へと戻る圭一郎。
その後、選択順通りに内枠から枠指名が続いたわけだが、その間も誰がどこに入ったかなど気にする様子もない。

担:「では、以上で優勝戦の枠番選択を終わります。ご苦労様でした」

立ちかけた圭一郎選手にすかさず声を掛ける私。

沢:「まずは、(8枠を取ったのは)どういう気持ちでか、聞かせて」
圭:「うーん、気持ちの問題ですね
沢:「気持ち?戦略的な意図ではなく?」
圭:「このメンバーで内枠のスタート叩き合いに勝てる自信はないし、プレッシャーもすごいと思うので。それなら大外から気楽に切ってさばくレースの方がいいかなと」

…という流れだったわけだが、もちろんその話を聞いた私が100%納得できるわけもなく、その後に収録した優勝戦展望番組の予想でも「8枠取りの圭一郎にオゴリあり!」として対抗格に評価下げ。そして結果は…ご存知の通り。

他メディアの記事等を拝見すると、8枠を選んだ理由として「タイヤ選びにしても、みんなと同じことをするのが嫌なので」なんてのもあったが、これはさすがに後付けっぽいにしても、そういった良い意味での天邪鬼的な感覚は以前から持ち備わっており、今後もなにかと旧来の常識をブチ壊すようなことをしでかしてくれそうな予感はする。

○●ジェット社○●
圭一郎選手の快挙にオート界が沸いていますが、その話は「SGオールスターの振り返り」に取って置き、ここでは別な話題を(笑)

もう一つタイムリーでホットな時事と言えば、33期候補生の配属先の内定
もう既に知っている方も多く、いちいち書く事ではないかもしれませんが↓

【川口】
泉田修佑候補生
稲川聖也候補生
黒川京介候補生

【伊勢崎】
伊藤正真候補生
高橋絵莉子候補生
田崎 萌候補生

【浜松】
落合 巧候補生
金田悠伽候補生
花田一輝候補生
交川陽子候補生

【飯塚】
稲原瑞穂候補生
木山優輝候補生
堂免沙弥候補生
中村杏亮候補生
吉川麻季候補生
吉松優輝候補生

【山陽】
青木隆浩候補生
佐伯拓実候補生
角 翔太郎候補生
山本将之候補生

となりました。

私が注目しているのは、川口配属予定の黒川京介候補生。圭一郎選手と同じポケバイレースで優勝した逸材。養成所では圭一郎選手がSG制覇した姿にすごく刺激を受けたとの事です。

次に、高橋絵莉子候補生。佐藤摩選手・益選手に続き、モトクロス界からオートの世界へ。既に佐藤摩選手と益選手が一緒に走るレースはすごいです。今までに反則・落車・不成立など、いろんな事が起きています。そこに高橋候補生も加わり、女子レーサーの戦いも白熱しそうですね。

そして、テクニックある選手のDNAを引き継いでいる伊藤正真候補生・吉松優輝候補生なども、どんな選手になるかすごく楽しみですね。

○●小森亮平○●
川口SGオールスターでは鈴木圭一郎選手、圧巻でしたね。8枠選択からの見事な捌きで勝利、やはり乗り手、エンジン共に抜けた存在だったように感じます。そんな圭一郎選手、エンジンについては一般開催も含め多数のパーツ交換を実施している様子でこれもエンジン好調の一つの要因でしょうか。

今回はこのエンジンについて少し私の感じていることを書いてみたいと思います。

エンジン整備、特にパーツ交換についてですが各選手自身がパーツ交換等の整備費を負担している為、選手にかなり負担がかかっているのではと思います。
ここで、私は以前の2級車戦のようにエンジン管理型の抽選方式を導入してみるのはいかがなものかと思っております。

もちろんパーツについても競走会で管理し、交換の回数等に制限を設け選手申請にて交換実施を行う。これについては、あくまでも私自身の考えなので賛否はあるかと思いますが、こうすることによって各選手パーツ交換を実施しやすくすることと、エンジン調整での整備力プラス乗り手の技量が勝敗のカギとなるのではと感じます。

ただ、パーツ交換でのエンジン状態向上が全てではないと思うので、このあたりはいろんな意見があるとは思います。しかし、なんと言っても公正かつ安全でファンにも満足頂けるレースを実施していただければという思いが一番ですね。

新年度を迎えたオート界はSGを含むグレードレース、伊勢崎ナイター開幕と盛り上がりを見せる中、今回は浜松でG1ゴールデンレースが始まりますよ!

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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