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冒頭フリートーーク


○●沢朋之○●
さて、新年度を迎えまして、オートレースはますます盛んに…なるといいなぁ。

今月初めの飯塚G2を皮切りに、各地で熱戦が続いておりますが、ここ最近で個人的に一番嬉しかったのは浜松女子レーサー・岡谷美由紀デビュー初V!(3/30 川口)

もうね、本当に思わず涙が…。デビュー当初から浜松ロッカーでその成長を見続けていた身としては、娘の成人式を目の当たりにしたお父さんのような気持ちです(笑)

20M前からの0単騎逃げ。昨日・準決勝の上がりタイム比較からすれば、スタート残して道中ミスなく逃げれば、後続は誰も追いつけない比較という状況で、オッズもこの0逃げから総かぶり。実力では断然上位のはずの⑧号車・早川清太郎アタマの2連単が⑧-①を除いてはオール万車券ですからね(苦笑)

そんな中、道中ひと滑りはあったものの、結局2番手の10線②山浦博幸を最後は突き放して初Vのゴールを駆け抜けた岡谷選手。その後の飯塚ミッドナイトでは当然のごとくのハンデ重化で苦心したものの、課題とするインさばきに上達があれば現位置でも車券に絡んでくるであろうし、彼女の天性の運動能力をもってすれば、それはそう遠くない時期に実現しそうな気がする。

現在の業界女子レーサー6名のうち、元々バイク乗りでなかったのは岡谷選手と藤本梨恵選手の2名のみ。今回の優勝は33期の女子候補生にとっても大きな励みとなるだろうし、オート界を牽引する女性レーサー、のイメージで今後も成長し続けていただきたい。

そして、その川口優勝戦を含めて、今度は逆に苦言だが、相変わらず各地普通開催レベルでは「内枠逃げ決着」が多いねぇ。外枠の最重ハン勢が追えなさすぎる。ここ一ヶ月間の各地良走路優勝戦での決まり目をハンデ構成と共に見てみようと思ったが、最近は優勝戦はなぜか雨・ブチばかりで(苦笑)、ソースが少なすぎるが。

3/7 浜松 ④-②-③(0・10)
3/30 川口 ①-②-④(0・10・20)

と、やはり共に内枠決着。これがグレードレースの優勝戦ともなれば、上位ばかりの短ハンデ戦なので状況も変わってくるのだが、とにかく昨年から、普通開催の特に優勝戦は「内枠ボックス」を買えば当たるという結果が多く、ファンもとっくに気づいているのか、試走タイムが同様なら格下の内枠車の方が断然売れる、ということになっている。まぁそれはそれでいいのだろうが、個人的にはなんだかなぁの気持ちでいっぱいである。

ちょっと前の浜松ロッカーで、以前から雨巧者で鳴らす某選手が「最近のオートは雨の方が面白いでしょ」とおっしゃっていたが、ごもっとも。晴れなら逃げてそのままのレースばかり。むしろ雨の方が選手ごとのコース取りの妙や、逃げ・追い込みの展開がしっかりとあって、見ていて興奮するレースが多い。これはオートレースにとって、いいことなのかなぁ、悪いことなのかなぁ……?

○●ジェット社○●
新年度が始まり、4月から適用されたランクにより、鈴木圭選手がナンバーワン勝負服を着て、「一番強い選手」という称号を背負って走る事になりました。

1月~4月上旬までの成績では、圭一郎選手は4回優出していますが、準優勝はあるものの優勝は未だ無い状態で、今時点ではちょっと寂しい成績となっていますね。

一方、浦田選手は8回も優出しており、その内2回優勝。3月末時点の獲得賞金ランクは堂々の1位。新鋭の到来に世代交代が始まったオート界ですが、高橋貢選手をはじめ、この浦田選手もホントに強い。ベテランの域に入り、オートの神髄を極めていながらも、まだ進化し続けている印象があります。

しかし圭一郎選手は、川口G1開設記念の優勝戦で被害落車があったり、山陽プレCでは痛恨のフライングをしてしまったりと、リズムが悪い事もありました。23歳ながら沈着冷静に乗りこなす精神と、ストイックで勝利に対し積極性もある選手です。今月末にはSGオールスターがあります。SG4連覇の記録も掛かってます。若き新王者がこれからどう挽回するか楽しみです。

栄枯盛衰の勢力争い。他にも永井大選手、木村武選手、青山周選手や、復帰となれば中村雅選手、金子大選手らも、今期からは圭一郎選手の背中を追う立場となりました。意地とプライドを掛け、今期も白熱したレースが繰り広げられそうですね。

また新年度に入り、寂しい事に引退された選手が20名います。
私は小学生の時からレース場に行ってましたし、車券を買うようになってから約20年も経ちます。この引退された20名の選手全員に車券を取らせて頂きました。

生粋の川口勢では数田選手・関根選手。数田選手は好調時はタイムが出た選手で、ブチ走路も巧かったです。関根選手は夏場の粘走で良く高配当を出していました。頭を下げながら走る姿は心に響きました。

試走偏差がすごく小さかった佐野選手・高橋昇選手・山川選手・田中悦選手。特に、佐野選手・山川選手は最重ハンの選手相手でも一発あった選手です。

スタート力あって意外性ある米本選手に、イン走で抑えが利いた谷口選手
後続を抑えながら付け回りが巧かった伊藤博選手、外角を開けて独走が得意だった田中雅選手・三代川選手

スタート早くて昔はタイムも出ていた奥平選手・米川選手、大怪我してから精彩を欠きましたが腕があった榑林選手

良路はもとより雨もすごく巧かった白川選手。調子が良い時はSもマズマズで連絡み出来ていた笹本選手。仕上がればスタートも早くタイムもそこそこ出ていた町田哲選手・花村選手

絶好調時に高配当を連発で提供した井口選手。そしてブン回りでS級選手を振り切り大穴をしばしば出していた松堂選手

先述の通り、私はこの20名の選手全員に車券を取らせて頂きました。中には10万円を超える超高額もあります。本当にお世話になりました。そして、ありがとうございました。

○●小森亮平○●
今回はフリートークと言うことですので私の方からは、まずは近況のオート界について気になっていることを書いてみたいと思います。それは、落車がかなり多い事実

オートレースでは先行する選手を抜く戦法として、捲りという外から追い抜く戦法もありますが、コースの直線からコーナーで内側から追い抜いていく戦法が多いものです。
この内から追い抜く際は、特にコーナーで狭い車間の隙間に飛び込んでいくことが多い為、接触による落車は少々仕方のないものではとも思われます。しかし、最近の落車状況については目に余るものがありますね。

皆さんも記憶に新しいかと思いますが、昨年末のスーパースター王座決定戦でも青山周平選手、高橋貢選手、金子大輔選手が落車。
金子大輔選手については、靱帯損傷による重症で欠場中。

また、川口G1開催でも5日間の合計で10台以上が落車。この節は練習走行の段階でも落車選手がいたようです。
そして3月16日の飯塚最終日の10Rでも多数落車が発生。地元飯塚の竹谷隆選手、伊勢崎の田村治郎選手が骨折で、各場S級や主力選手が欠場中となっております。

各選手、命がけでレースに出場しているのは十分わかりますが、ファンも車券を買っていますので、落車については今後さらに、JKAや選手会でも発生防止についての協議を十分実施し、原因追及と対策を考えて選手間での対応や、ファンへの公表も行っていかなければと思いますね。

車券を買う側としては、レース前の欠場ならば返還はありますが、反則、反妨、他落では返還も無く、やり場のない気持ちでレースを終えてしまいます。
選手によって1ヶ月や2ヶ月近くレースとの間隔が開いてしまうこともあるようで、私の個人的な思いとしてはこのようなこともひとつの原因ではと思い、練習日等を設けて行くのも良いのではと思っております。

何にせよ、安全かつ公正なレースで迫力のあるレースを私も含め、ファンの皆さんは望んでいるものと思われますので。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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