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SSトライアル16戦士出揃う!

○●沢朋之○●
「え、またオートーーク!?」と、グレードレース立て続けの昨今。いよいよ年末が近くなった感じですなぁ。

今回は、今年の春から飯塚・山陽の現地取材をご担当されている小森亮平記者がオートーーク初参加ということで、よろしくおねがいいたします。

さて、時事ネタといえば、これはもう昨今は鈴木圭一郎に尽きるわけで。
全日本選抜で史上最年少SGを達成し、普通の選手ならここで一旦小休止の流れになりがちなところを、その約4週間後には日本選手権を完全V

ホンマにもう「どえらいやっちゃ!」という文句しか思い浮かばないわけでありますが…
これで今年の獲得賞金も7600万円を超え、年末のスーパースター戦次第では、現行の賞金制度の中では厳しくなった1億円プレイヤーの誕生も?と、オートレースファンに再びの夢を与えられる存在となってきた。
圭一郎選手自身、浜松のお立ち台で流した大粒の涙が物語るように、勝てば勝つほどそのプレッシャーも半端ではないと思うが、ここまできたからには、弱冠22歳にしての1億円レーサーを目指して頑張っていただきたい。

そして、日本選手権終了と同時に、その年末の川口・スーパースタートライアルに出場する16名が決定
出場資格の詳細は省きますが以下の通り。

【川口】
中村雅人
永井大介
若井友和

【伊勢崎】
青山周平
高橋貢
吉原恭佑
新井恵匠
早川清太郎

【浜松】
鈴木圭一郎
金子大輔
木村武之

【飯塚】
浦田信輔
荒尾聡

【山陽】
松尾啓史
藤岡一樹
岩崎亮一

…と、なんとなく場別バランスもいい感じ。飯塚勢2車はチト寂しい感じもするが…。
ともあれ、今年の年末はこの16名がオートレース界の「顔」となる。
日本選手権の浜松ロッカーでは、まださすがに年末に向けての動きなどは見られなかったが、藤岡選手あたりが、昨今ムラなスタートに業を煮やし、「年末(SS)も見据えて」と、クラッチを旧型に戻していたっけ。

そして、これを書いている最中に開催の詳細がキタ!
今回はトライアル戦が4日間!つまり従来の4日目「順位決定戦」が最終日に移行して、最終日も12R制に。まぁ、今までも4日目だけ何か中途半端な感じだったし、よろしいのではないでしょうか。これにより「最終日までここ(川口ロッカー)に居られるように」という選手コメントはなくなるわけですな。
更に、これは今年当初から通達はされていましたが、タイヤは一昨年の方式に戻して「統一番号」にて。これも昨今のタイヤ事情から考えれば当然の措置か。

○●ジェット社○●
お疲れ様です。
小森記者、はじめまして。今回は宜しくお願い致します。

そう、旬な話題といえば、今オート界を席巻している鈴木圭選手
1級車になって2年弱。今年はG1を3回も優勝、そして10月の全日本選抜ではSG最年少・最短優勝記録を樹立。続いて、SGの中でも最も最高峰と言える日本選手権ではなんと完全優勝。現在は獲得賞金1位になっており、破竹の勢いで誰にも止められない状態です。

今の圭一郎選手は、スタート力は全国でも1位2位を争うレベルだし、道中の捌きもしっかりしていて、SGの舞台でも他を寄せ付けないスピードがあります。
また、負けん気が強く、最後まで諦めない姿勢があり、全日本選抜で青山周選手をインからチョイ差ししたところを見ると、冷静さがあって、勝つための駆け引きも上手いと思います。
まだ22歳ながら、走りのセンスはもとより、乗る上でハートも良い物を持っている気がしますね。これからも、どんどん記録を更新して行くのではないでしょうか。

ただ、ネックな部分を上げると、濡走路がイマイチですね。今年2月の全日本選抜では、濡走路の準決勝となり結果は4着。続く4月オールスターは、初日2日と濡走路の予選となり大敗して準決漏れ。記憶に新しい山陽G2若獅子杯の濡走路の準決勝では3着と、今現在は雨で勝ちきれないレースが多々あります。この「濡走路」が今後は課題になりそうです。

でもまぁ、まだ22歳ですからね(笑)。そこまで要求するのは恐れ多いし、伸びシロが豊富でしょうから、近々にオールラウンドな完璧レーサーになるのではないでしょうか。
実際に現在の川口普通開催の初日は、朝練時は湿走路でした。そこで圭一郎選手が好タイムをマークしていましたよ。早速課題をクリアし始めている模様ッス。

さて、1月~10月までの競走成績が集計され、SG日本選手権が終わり、ついにスーパースター王座決定戦トライアルの出場選手が決まりました。
今年のSG優勝者は、中村雅選手、青山周選手、鈴木圭選手の元船橋勢が独占。

各場競走成績第1位選手では、川口・伊勢崎・浜松は、このSG制覇の中村雅選手、青山周選手、鈴木圭選手が重複。
飯塚・山陽では、1月~6月までの成績で付けられた現在ランクを飛び越えて、浦田選手・松尾啓選手となりました。

SG・プレミアムカップ得点上位選手では、高橋貢選手、永井大選手、金子大選手、藤岡選手、荒尾選手、吉原選手、新井惠選手、早川選手、木村武選手、若井選手、岩崎選手
今年のボーダーラインは3ポイントでしたね。今年はSGが一つ多い分、少しはボーダーが上がると思いきや、結局は実力者上位にポイントが集中した分、16番目は3ポイントとなりました。
いや~、今年のスーパースターも盛り上がりそうですね。新鋭陣が凄まじい勢いがある中、オートを牽引して来た先輩達が、どう立ちはだかるか?今の時点でワクワクしてしまいます(笑)。

○●小森亮平○●
皆さま、初めまして。飯塚、山陽地区を担当させて頂いております小森と申します。今回オートーークを初めて担当させて頂きますが、どうぞ宜しくお願い致します。

早速ですが、今年のオートレース界の集大成、スーパースター王座決定戦の出場選手16名が出揃いましたね。今年は、出場選手の所属ロッカーに『船橋』の文字が無いのが寂しく思えるのは、私だけでしょうか。
■沢補足
(もちろん、私もですとも!)

しかし、旧船橋勢も5名出場で、常連メンバーの永井大介選手、中村雅人選手、青山周平選手に、もはやルーキーという言葉を使って良いものかと戸惑う程、凄まじい勢いの今年SG・2勝の鈴木圭一郎選手。尚、鈴木圭一郎選手と中村雅人選手は共に、直前の川口開催ではスーパーハンデでのレースとなっていますのでそちらの動きも要注目。そして、フレッシュなメンバーでは、先月、山陽G2若獅子を制した新井恵匠選手が初出場となります。

初出場といえば記憶に新しい、10月の飯塚G1プレミアムカップで高橋貢選手との接戦に勝利した、32期の吉原恭佑選手。高橋貢選手も、今年はG2優勝1回のみと、結果は不振の一年でしたが近況は復調気配で、先日の日本選手権でも、青山周平選手を捕らえての準優勝と存在を十分にアピール。今年もしっかりSS出場を決めています。

また、今年6月の落車左足骨折で欠場もあった飯塚の浦田信輔選手。ここまで、9月の川口復帰戦からSGの2開催を含む5開催中、4開催優出。日本選手権でも優出し、常勝浦田は健在。

山陽の藤岡一樹選手は、昨今、新型クラッチに切り替える選手も多い中、選手権開催中に旧型クラッチへ戻し、11月11日からの地元通常開催では、新品クランクも投入済み。
藤岡選手のコメントでは、「とにかく、もう時間が無い。部品交換も出来ることはすべてやります。もちろんクラッチは旧型のままで。」とのコメントもありましたよ。

なにはともあれ、今年もスーパースター王座決定戦を見ずには年は越せそうにありませんね。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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