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場外発売における車券予想戦術

○●沢朋之○●
このほど8月下旬に茨城県の「オートレースしおさい鹿島」がオープンし、これでオートレースの専用場外車券場も全国19カ所目
各地場外で新しいオートファンが増えたり、既存ファンの中でも、場外を旅打ちしたりする方々も増えていくでしょう。

一方で、本場にいないことにはなかなか車券が買いづらいのもオートレースの特性。
細かな走路状況がわからない、選手情報・レース情報に乏しい…等々、場外買いではなかなか安心して厚めに張れない状況であるのもまた事実。

そこで今回は、各自の「本場以外で予想・車券購入をする際のコツ」を披露しましょう。
本場開催時とは違う、場外車券購入(もちろん電話・ネット投票含む)における予想の組み立て方などあったらぜひご教示いただきたい。

ちなみに私は場外、および自宅でのネット購入の際には…

【1】試走は見ず、試走タイムだけで予想する
TVモニターレベルでは細かい車の動きはわからず、「○号車が良いような気がした」で予想を立てるのは極めて危険。
私自身、試走タイムだけを参考にして考えた方が的中率も高い(あまりにも変な試走タイムが出た場合には、さすがに試走VTRでチェックはしますが)。
もちろん各選手の平均試走偏差を考慮に入れた上で。
場外の出走表モニターには全選手の試走偏差(+ーいくつ、という数字)が表示される場もあるので、必ずチェックしよう! 

【2】選手の格や普段の選手同士の相性をメインに考える
ハンデが全体に縮小傾向にある近況では、たとえ夏の熱走路でも軽ハンは不利な比較になってきた。
ちょっとでも迷ったらまずは格上の選手を軸に、そして一部予想紙などには掲載されている、個々の選手同士の対戦成績を最大限参考にしつつ、ビギナーファンにおいては、日々のレースを見ながら「この選手はあの選手を抜けない」というような「相性データ」を蓄積していただきたい。
ぶっちゃけ、我々の予想ロジックもそのあたりが重要な要素になっております。

…以上2点を心がけております。
要するに私の場合、レース本番以外の映像はほとんど見ずに、データに根ざしたバーチャル予想に徹する、というところでしょうか。ご参考までに。

本場取材時と場外車券購入時で唯一の違いは「朝のスタート練習が見られない」こと。
展開予想をする上でこれだけはできれば見たい!
各場中継放送やモバイルTVコースで収録&放映してくれないかなぁ…と、無い物ねだりばかりでスミマセン。


○●ジェット社○●
■「オートレースしおさい鹿島」について
先日オープンしましたね。関東エリアの茨城県では初の発売場となりました。
まずは、場外発売場からオートの魅力を知ってもらい、車券を買って頂いて、更には、本場まで足を伸ばしてくれる方がいれば、ありがたいですね。

オートは、テレビ中継で見るのと、本場で実際のレースを見るのとでは、迫力が全然違いますから。
実際に目の前でレースを見て頂ければ、一層オートの虜になってくれると思います。

同じ茨城県では水戸も良いですよね。
水戸からですと、常磐道・外環道・圏央道など道路の便が良く、川口・伊勢崎に来やすい事から、よりコアなファンの獲得に繋がるかもですから、サテライト水戸の方にも発売場が出来れば幸いと勝手に思っています。

去年から売上が下げ止まり始めたとの事ですが、この場外発売場の設置が一つ成果を出しているのではないでしょうかね。
車券の購入はもちろん、オートを知ってもらう入口としてすごく効果があると思います。
今後も未開拓地への展開が期待されます。

■「本場以外で予想・車券購入をする際のコツ」について
私の場合は、場外発売時にテレビ中継で普通に予想をしていますので、もう慣れていますし、普段と予想の組み立て方が違うとかはないですね。

試走もモニターでしっかり見れますので、前に詰まっていて、もっとタイムが出ている選手はもちろん、試走気配の良い悪いも見れます。
走路状況も、走路温度をはじめ、湿走路時はどんな状況かアップして映してくれますので、ある程度は把握できます。
コメントなどの選手情報も、モバイルでの情報や新聞・専門紙をはじめ、CS放送、飯塚オートではFacebookによる情報提供などがありますので、十分に参考になります。

このように、予想する上で必要な情報は、私の中では、ある程度は満足出来ているところがあります。
本場と場外で違う点を言えば、練習が見れない事。
練習を見れれば的中率のアップに繋がると思いますから、その辺がマイナスかもしれませんね。

しかし、的中率は本場と場外でそんなに変わりなく、7~8月に当てた万車券は場外発売の方が多かったし、更に、私は過去に10万円車券を5回ほど当てさせて頂いていますが、その内4回が場外時でした(苦笑)。
練習を見て吉と出る時もありますが、凶となる時も多々あります。
可能性を追求する立場であるゆえ、練習は見たいですけどね~。
なかなか効果が出ないものです(苦笑)。


○●佐藤ゆう○●
場外車券場増えていますね。
上は北海道で下は鹿児島までですか。
沖縄にできたらそれこそ旅行しつつオートも楽しめます!
沖縄県民の方がオートの存在を知っているのか疑問ですが(笑)。
沢さんはよく沖縄に旅行していますよね?向こうでオートの話をすることはあるんですか?

《沢回答》
沖縄には仕事や俗世を忘れるために行ってますので…(笑)。そもそも現地には、本島ですら公営競技環境がほぼ皆無で。

お題の【場外発売における車券予想戦術】ですが、場外となるとやはり現場の走路状況がわからないのが難点です。
急な雨で目に見えてわかるような降り方でしたら問題ないですが、微妙な降り方だと走路がどこまで濡れているのかわからない、ということはよくありますよね。

雨の場合)私は試走タイムをそれほど参考にしません。
山陽の新走路は除きますが、他の場ではインを走る雨巧者を買います。
以前取材中に『最近はどこの走路でもインが利く』という話を聞きました。
対戦相手にもよりますが、この話を聞いてからは断固としてイン攻め選手を買っています。

晴れではテレビ越しに試走時の進み方、前後選手との比較などをチェックしています。
前の選手に詰まっているか、後ろの選手を突き放しているか、立ち上がりで失速していないかなど。
晴れも試走タイムはあまり気にしていないですね。
今まで試走タイムに翻弄されて取り損ねたレースがいくつもあるので…(苦笑)。

あとは対戦成績ですね。この選手が前にいると捌けないとか。例えば、一時期グレードレースで浜野淳選手が青山周平選手を押さえて行く手を阻むレースが何度か見られました。
こういった各選手の相性も視野に入れなければなりませんね。

でもこれからオートを始める方はこういった選手の特徴を知らない人がほとんどですから、各記者の予想を参考にしていただければと思います。
現在も場外車券売場では番組キャスターやレポーターの方による解説予想会などのイベントを行っています。
そちらを参考にしながらオートレースを楽しんでいただければと思います。

また、オートレースモバイルロッカーレポートもエンジン状態やドドド、乗り手が乗れているかなどが掲載されているので参考になると思います!

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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