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消音マフラー/G2オーバルCC振り返り


■ジェット社
前にも述べさせて頂いた内容と被りますが。
みなさんもご存じの通り、消音マフラーを使用する開催は、節毎に抽選を行い、取り付け作業を行います。
今までは、川口ナイターを皮切りにミッドナイトレース、ナイトレースなどで消音マフラーが使用されています。
また、去年12月から川口オートでは、昼夜問わず消音マフラーでのレースとなりましたし、今では山陽オートのナイターでも消音マフラーを使用することになりました。
よって、選手にしては消音マフラーでレースをする機会が増えた状況になりました。

選手のコメントをいろいろ見てきましたが、節毎に別の消音マフラーに取り替える作業は重労働らしいですし、またその時々の消音マフラーでマシンを合わせるのに苦労されている選手も少なくありません。
全選手が同じ条件なので、それはそれで平等ではありますが、選手達の労力を軽減させ、マシンの変調を少しでも抑えるために、少しでも改善できれば良いと私個人的に思っている次第です。

私なんぞが、すぐに思い付いたことですが、これらの方策として…
・消音マフラー開催の斡旋が同場で連続にある場合は交換無し
・支給制、買取制、折半制、もしくは志願があれば個人保有の認可

の2点があります。

このような対処がされれば、選手達は少しはレースに臨めやすくなるのではないかと思われます。ただ、少し不公正な部分も少なからずあるので、そのあたりが解消されれば。
まだまだ他に良いアイディアもあるでしょうし、もしこれを実現するためには大変難しいことだと思いますので、これはあくまで私なりに思っていることなので、なかば半分で聞いていただければと思います。


■吉田修叶
【G2オーバルチャンピオンカップ優勝戦】
10Mオープン 4,100M(8周)湿走路
①中村 杏亮 3.54
②久門  徹 3.62
③篠原  睦 3.60
④丹村 飛竜 3.59
⑤佐藤 貴也 3.57
⑥松尾 啓史 3.57
⑦永井 大介 3.56
⑧鈴木圭一郎 3.55

⑧鈴木圭のフライングに場内はどよめく。
2度目のスタートも①中村杏がトップスタートを決めて、②久門、③篠原が続く。注目の鈴木圭も自在の攻めで4周回で2番手に浮上するも、前との差は遠い。最後までペースを落とさずに逃げ切った中村杏が地元記念初制覇のゴール。2着鈴木圭、終盤の追い込み目立った永井が3着に入った。

絶好の位置からトップスタートを決めて、8周回を逃げ切った中村杏亮選手。
近況はSG全日本選抜の準決勝戦で青山周平選手をマクるなど、インパクト絶大の走りを披露。これで念願の地元タイトルをゲット。新時代へ、今後の中村杏亮選手の走りに注目です。

中村杏亮選手の優勝で幕を閉じたG2オーバルチャンピオンカップ。
それでも誰が何と言おうと、主役は鈴木圭一郎選手だった。
そこで、G1プレミアムカップでも主役の存在となる鈴木圭一郎選手の情報を中心にお伝えします。
SG全日本選抜を完全優勝して乗り込んだ今シリーズ。前検日から最終日まで現状に満足せず、パーツ交換を実施。その内容はこちら。
(前検日)エンジンオーバーホール、クランク、メタル
(2日目)リング、ヘッド、カム
(3日目)なし
(4日目)リング
(5日目)エンジンオーバーホール、メタル、シリンダー、ピストン

前検日の段階では「浜松の動きは良かったけど、部品を換えたから参考にはならないですよ。飯塚の開設記念を2回取ったクランクに交換」と、飯塚で実績のあるクランクで今回は勝負。

初日後は「初戦にしてはまあまあですね。トルク感がなくてタイヤに負担がかかる。ヘッドを新品に交換する」と、2日目に向けても整備の手を緩めませんでした。

2日目は突然の雨でも1着の結果に「雨に関してはスタートは切れているのでいいですね。前回ここで雨を乗った時より乗りやすかった。エンジンはヘッド、カムなどを換えているので晴れで乗ってみたかった」と、雨でのスタートには手ごたえあり。

3日目はスタートで遅れるも猛追で1着を決めると「あの展開で追っていけたので、レース足がいいと思う。試走から手応えはあった。スタートだけ。ヘッド周りを調整してリングを交換」と、良走路でのスタートに不安が残る形に。

準決勝戦はスタートを修正すると、鋭い追い込みで勝利。
「スタートは普通に良かった。ただ、あまりパッとしない。軽すぎる。やれることはやる」と、妥協せずにマシンの整備に取り掛かりました。

優勝戦はスタート勝負に出た結果が、フライングの勇み足に。それでも冷静な走りで2着に入るあたりは、さすがだった。このフライングがプレミアムカップで、どう影響するのか…。スタートから注目を集めそうです。

今回は鈴木圭一郎選手の動向を、前検日から優勝戦までの6日間を記事に作成。
パーツ交換の内容、頻度を見ても分かるように、結果が出てもステイせず、常に上を目指して調整に入り、圭一郎選手の強さの秘訣を目の当たりにすることができました。
連勝は残念ながら9でストップしてしまいましたが、カルマの快進撃はしばらく止まりそうにない。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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