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冒頭フリートーーク


○●沢朋之○●

まずは、先日11月7日に逝去された川口・釜本憲司選手のご冥福を心よりお祈りしたいと存じます。
個人的にも、いつもロッカーでは明るくお声を掛けてくださり、
昔のレースの事や、得意の雨の乗り方、そして昨今の売り上げ減に関してのご意見など、様々なお話を聞かせていただきました。

晩年は病に蝕まれた身体でそれでもレースへの執念を燃やし、ロッカーでは「辞めても他にすることないしさ!」と明るく笑いながら、
最後まで生涯一レーサーを全うされた姿にはただただ尊敬の念しか浮かびません。

生涯成績
通算5022走
1着808回
2着736回
3着676回
優勝19回
人呼んで「雨の鬼神」

さて、日本選手権優勝戦が終わって即刻決まった、注目のスーパースタートライアル出場16選手。
結局その選手権優勝戦で7着に入った山田達也までがポイントで出場権を手に。

16名のラインナップは以下の通り。
《川口》
永井大介
中村雅人
山田達也

《伊勢崎》
高橋貢
青山周平
早川清太郎
三浦康平

《浜松》
鈴木圭一郎
木村武之
佐藤貴也
金子大輔

《飯塚》
浦田信輔
荒尾聡

《山陽》
人見剛志
松尾啓史
藤岡一樹


まずは全5場からまんべんなく選ばれた印象だが、飯塚勢2名はやや寂しいところか。
共に怪我で今年前半を棒に振った中村雅人・金子大輔がここに間に合わせてきたのには、やはり底力を感じる。

現時点での本命印はやはり鈴木圭一郎
エンジン仕上げ・タイヤ状況・スタート・そして乗り手と、他に比べいずれも上位の印象で、まさに死角なしの大本命印と言ってよく、
大晦日の川口では、2万人のファンがこの若き王者の絶対的な強さをまざまざと見せつけられることになる…公算は高い。

その圭一郎に対抗の筆頭は永井大介
5月・浜松G1ゴールデンで圭一郎を破ってのV。
それ以降の快進撃は周知の通りで、ところどころで対戦した圭一郎と同乗のレースでも優位な成績を残す。
圭一郎本人にとっても目の上のタンコブ的存在だろう。
ただ永井にとっては「先行してアドバンテージを作る」が唯一の勝ちパターンであることは否めず、
圭一郎に先行されても逆転できる機力の上積みが課題ではある。

現状でトライアル戦道中の狙い目として追いたいのは、選手権の記憶からも、0オープンでスタート一発&後半の足までしっかりしている木村武之藤岡一樹
特に藤岡の機力劣勢ながらミクロのスタートに賭ける姿は感動的ですらあった。
さて、年末の大一番まであと約ひと月半。16名のこの間の推移をしっかりチェックしつつレース本番を待ちたい。

○●ジェット社○●
今月上旬に日本選手権を終えて、年末のスーパースタートライアル出場16名が決定しましたね。沢さんの方で内容濃く述べられていますので、私の方からは、別なお話をしたいと思います。
早いもので、今年も11月半ばに差し掛かりました。今年のグレードレースは、あと残すところ、飯塚G1開設記念、伊勢崎G1シルクC、そしてスーパースター王座決定戦の3つとなりました。
今年もこれまでにグレードレースで幾度となく白熱したレースが繰り広げられ、11月15日の今時点では、G2~SGまで計20回もの開催がありました。
そこで、まだ早いですが、今まで行われたグレードレースを振り返り、私なりの雑感を述べたいと思います。もしかしたら、年末までのグレードレースの優勝者の流れが掴めるかもしれませんよ。

まず、今年のグレードレースの優勝者は↓

1月9日  伊勢崎G1シルクC 優勝:早川清太郎選手
1月22日 飯塚G2オーバルCC(雨) 優勝:加賀谷建明選手
2月12日 浜松G1スピード王 優勝:阿部剛士選手
2月26日 伊勢崎G2レジェンドC 優勝:浦田信輔選手
3月12日 川口G1開設記念 優勝:丹村飛竜選手
3月22日 山陽特G1プレミアムC 優勝:佐藤貴也選手
4月5日  飯塚G2オーバルCC 優勝:田中茂選手
4月23日 山陽G1平成CC 優勝:人見剛志選手
5月3日  川口SGオールスター 優勝:鈴木圭一郎選手
5月21日 浜松G1ゴールデンレース 優勝:永井大介選手
6月18日 川口G2川口記念(雨) 優勝:永井大介選手
7月17日 川口G1キューポラ杯 優勝:永井大介選手
7月30日 飯塚G1ダイヤモンドレース 優勝:青山周平選手
8月15日 伊勢崎SGグランプリ(雨) 優勝:高橋貢選手
8月27日 山陽G2小林啓二杯 優勝:片岡賢児選手
9月10日 伊勢崎G2稲妻賞 優勝:栗原俊介選手
9月21日 飯塚特G1プレミアムC 優勝:永井大介選手
10月9日 山陽G1スピード王 優勝:鈴木圭一郎選手
10月22日 浜松G2ウィナーズC(雨) 優勝:浅田真吾選手
11月5日  浜松SG日本選手権 優勝:鈴木圭一郎選手

まず、阿部剛選手・浅田選手・栗原俊選手はGレース初制覇となりました。
次に、人見選手・丹村飛選手はG1初制覇となり、田中茂選手・片岡賢選手は久しぶりのGレース獲得となりました。

5月からは、鈴木圭選手がしっかりSGを制覇をして、その後永井大選手が本格化してGレース3連続優勝。
そして一時復調した青山周選手がG1、貢選手は久しぶりのSG制覇と、優勝者に実力者の顔ぶれが増えては来ていますが、
その後の片岡賢選手・栗原俊選手・浅田選手が優勝するなど、やはり今年は、獲得常連者が苦戦しているイメージがありますね。

年末のSSはさて置き、飯塚G1開設記念、伊勢崎G1シルクCの優勝戦では、思い切って本命以外の選手から狙うのも良いかもしれませんよ(笑)。
以上、オカルト的な話で申し訳ありませんが、少しでも参考になれば幸いです(笑)。

○●小森亮平○●
秋も終盤に差し掛かり、冬支度が必要な季節となった飯塚、山陽オート周辺。気候の急激な変化等での体調管理にはご注意下さいませ。

今回のフリートークでは、年末の大一番、スーパースター王座決定戦について私も書いてみたいと思います。
出場メンバーは、例年通りのようなメンバー構成ですが、今期山陽No.1の座についた人見剛志選手や川口の山田達也選手が初出場を決めています。

昨年の決定戦では大波乱の結末となってしまいましたが、鈴木圭一郎選手の優勝は見事なもので、今年も圭一郎イヤーとなるかに注目は集まりそうですね。
ただ、他出場選手も強豪メンバー揃い、このまま黙って圭一郎選手の独壇場許すまじで奮起して来ることは間違いなし。
また、激戦混戦はもちろん期待ですが、まずは事故無きよう願うばかりです。

そして、今回はどのような開催条件になるかはわかりませんが、また前回のようにタイヤ支給での開催となるのでしょうか。
ちなみに、前回は同一番号で各選手へ10本ずつ配布でした。今回も前年通りの開催条件になれば、各選手エンジン面よりもまずはタイヤに左右されてしまいそうですね。
タイヤを支給にするということは皆さんもお気づきでしょうが、タイヤに少なからずとも個体差があるということだと思います。

まずは、試走や当サイトの取材コメントを参照頂きたく思いますので、
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年末の大一番も気になりますが、まずは今回、飯塚G1開設記念をお楽しみに!!!

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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